5月14日(木) |
愛別離苦 忌野清志郎氏が亡くなってしまった。 一昨年にjoe zawinulやmichael breckerが居なくなってしまった時に何も載せなかったことを後悔し、今回記す。 私にとっての氏はRCサクセションに尽きる。 初めて彼らのライヴを見た時の感想は「お懐古さん」の公園通り音楽祭にあります。 「お懐古さん」のPOP'N ROLL 300%にも出演してました、ご参考まで。 恐らく後のソロ活動の時期は私の浦島太郎状態と重なっていたのでしょう、印象に残っていません。 でも、RCの作品って一つも持っていないんです。 もっぱら今は無きベータビデオに録画した初の武道館ソロコンサートを、それこそ擦り切れるくらい繰り返して見たのでした。 冒頭の「ようこそ」でのメンバー紹介で「キーボードロボットのGONTA2号!」って言ってるやつです。 唯一持っている彼の作品は、Booker T.&The MG'Sと共演した1992年のツアーの模様を収めたLDです。 彼の訃報を知り聴いたのは、彼らがバックバンドをつとめていたotis reddingの「LIVE IN LONDON AND PARIS」のパリライヴから「I'VE BEEN LOVING YOU TOO LONG」。 「スローバラード」の原型である楽曲ですね。 愛することの切なさが心に染み入ります。 この2曲を聴き比べると、近年リスペクトという言葉が安易に多用されていることが分かるでしょう。 黒人音楽の猿真似ではなく大和魂化しているところが素晴らしい! そもそも人種差別に基づいたアメリカ合衆国における奴隷制度が生み出したと言える黒人音楽。 ラブ&ピース世代の彼は「世界平和」を実現したいと希求することも音楽活動をする動機の一つだったそうな。 「世界平和」を実現しようとする際に、最も強固な障害が(白色人種による)人種差別ではないかと考えます。 潜在意識に白人至上主義を刷り込まれてしまっている現代日本人の一人として、その点を再認識しておかなければ、と自覚した次第でありました。 |