このチケットには記載されていないがゲストで演奏するRCサクセションがお目当てだった。 フォーク・グループであった彼らの楽曲は「僕の好きな先生」と「宝くじは買わない」しか知らずにいた私は、このコンサートの少し前に「金曜娯楽館」というテレビ番組で見事にロック・バンドに変身した彼らの演奏を聴いてぶっ飛んだ! その番組中での忌野清志郎氏の「80年代はRCサクセションの時代です」という発言はその後現実のものとなったと言っていいだろう。 この時はまだ今で言うところのブレイク寸前であったがライブが凄いという噂は口コミで伝わってきていた。 彼らが登場するやいなやお客さん全員がステージ前に殺到するのを見てまず驚いた。 さらに演奏が始まるともうすっかり彼らの世界に取り込まれていたのだった。 曲が良くて演奏はノセ上手、さらにボーカルの言葉がはっきり聴き取れる。 当たり前のようだが当時の日本のバンドとしては画期的だったし、今現在でも電子の力を借りないでこのレベルのパフォーマンスができるアーティストは少ないのではないだろうか。 キーボード加入以前のツイン・リード・ギター時代のRCサクセションの演奏を生で見る事ができてラッキーだった。この後ジョイント・コンサートで彼らを見たが、完全にブレイクしてからは一度も生で見た事はなかった。
ただ、約束事とはいえ「愛し合ってるかぁ~いっ!」という言葉をみんなで一緒に聞くのは恥ずかしかった。 |
前を読む | お懐古さんに戻る | 次を読む |