チケットを見るとなかなか良い席だったと思われるがその辺りの記憶はうすれてしまっている。 この来日が何回目かは知らないが、この時はパット&ライル名義でのアルバム「As Falls Wichita, So Falls Wichita Falls」を出した直後だった。 大曲であるアルバムのタイトル曲も演奏されたのはよく覚えているしアルバムにも参加していたナナ・ヴァスコンセロスが大活躍していた印象が強い。 パーカッションというとそれまでの私のなかではうねるような躍動感という偏見があったがナナの演奏はそのような部分にとどまらずもっと精神的な響きをもったものだった。 そもそもパットを知ったのは、友達の友達である変則技を駆使していたギタリストS氏に教えてもらったからだった。 彼の推薦盤に入っていた「サン・ロレンツォ」のイントロのハーモニクスを聴いて一発ではまってしまった私だった。 この時期にはその曲をまだライブで演奏していたはずだし例のスタンド固定の変則チューニング・イバニーズ12弦ギターも使っていたはずだ。 しかし残念ながらその記憶はない。 ナナの演奏の方が当時の私にとっては相当衝撃的だったからかもしれない。
まだパットも若かったので、音楽家としての「格」も当時はナナの方が上だったのだろうか。
追記(2021.12.05) 元々あった保存癖、か(2005.07.27記) この記事にある音楽雑誌に掲載されていた関連情報を参考までに記しておきます。 上記楽曲「サン・ロレンツォ」で使われている12弦ギターの変則チューニングです。 私が実際に試して正しいかどうかの検証をしていないことをご承知おき下さい。
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