2025.06.25更新

音楽雑記帳

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6月25日(水) 高音域を鳴らすには

「ステレオ」という言葉が家具のように大きなオーディオ装置の名称として使われていた時代がありました。
音楽ソフトがアナログ盤だった頃、我が家で最初に使っていた再生機はレコードプレーヤーでした。アンプ、スピーカー一つが内蔵されているターンテーブルで再生音は当然モノラルでした。

1970年前後になると、庶民でもステレオ再生可能なオーディオ機器をもてるくらい豊かになってきました。
我が家にステレオが来るよりも先に友達がステレオを買ったことを知った際にはうらやましかったものです。
おっとどっこいノスタル爺さんはこのくらいにしておきましょう。(苦笑)

現代と同様に当時も普通の家庭で大音量で音楽を聴くことはご近所さんの手前不可能でした。騒音公害とみなされ、もめ事の原因になりかねないからです。

家具調ステレオのスピーカーには口径の大きなウーファーがついていました。
それでも小さな音で聴くと低音域が不足して迫力に欠ける再生音でした。
ロックやジャズのファンには物足りない音質です。

音量を上げれば低音が出るもののトラブルが怖くてできないジレンマ。(笑)
そんな気の小さいリスナーへの贈り物が魔法の「ラウドネス」機能でした。
ラウドネスのスイッチを入れると低音域が増幅され、それなりの迫力が得られたのでした。

話は突然現代へ。
昨年から我が家では二代目サウンドバーJBLのBAR 2.0 Noirで音楽を聴いていることは以前に載せました。

このサウンドバーに対する一般的な評価は、低音域は割合充実しているが高音域は弱い、というもののようです。
私もそのように感じシンバルなどの金物系の音に物足りなさがありました。

ところがどっこい、先日のこと高音域を豊かに鳴らす方法を発見したのでした。
なんのことはない、大音量で聴くと高音域が鮮明かつ豊かに響いたのでした。

内蔵スピーカーの口径が非常に小さいことが関係しているのかどうかは分かりません。が、大昔のステレオ装置と比較すると高音域と低音域が入れ替わった逆の性質をもっているようです。

オーディオマニアの方たちからはあきれられるかもしれませんが、スピーカーは能力に似合った音量で再生しないと良い音が出ないことが分かりました。

幸いなことに今の我が家は大音量で聴くことができる立地条件にあります。
高音域がよく鳴っていると気づいた時の音量は、聴いた後に少々耳鳴りがするくらい大きな音でした。

私は死ぬまで音楽を聴く楽しみを残しておければと願っています。そんなわけで大音量で聴くのは特別な場合に限ることにしようと思っています。

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