この当時の日本武道館の音響は本当に最悪だった。会場がここの場合は聴きに行くというより見に行くという方の比重が高かったと思う。 ましてや超絶技工集団「マハビシュヌ」である。
高速パッセージも残響に埋もれて聴き取れない!原曲を知っている場合には必死に脳で補完作業が行われた。 特にスネア・ドラムが工事現場音なのでせっかくの生ビリー・コブハムのロールやフラムの粒立ちもダンゴ状態になる。 では視覚的にはどうなのかというと、別に激しいアクションがあるわけ勿論ない。 はっきり覚えているのはヤン・ハマーがムーグ・シンセサイザーを何だか分からない板切れ?でコントロールしていたことだ。後にリボン・コントローラーだったらしいと分かる。
それでもジョン・マクラグリンの弾くWネック・ギターを間近で見ることができただけで、この頃は素直に感動してしまったなぁ。
できればもう少し小さな会場で聴きたかったと思うが、今考えるとジョン・マクラグリンで武道館がいっぱいになるのだから良い時代だった。 追記(2000.06.28) この来日公演の時のチラシがありました。ご覧になりたい方はここをクリックしてください。
追記(2022.04.05) 失われたエゴの衝突(2000.06.28記) 孤高のおふたり(2019.07.03記) |
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