4月30日(日) |
まだ延長線上か、それとも新境地 私が高校生だった頃、何故かアメリカン・ロックに偏見をもっていました。 たぶんブリティッシュものが好きで少々頭でっかちになっていたのでしょう。
そんな私がアメリカン・ロックを聴き始めたきっかけはMichael McDonaldが加入してからのDoobie Brothersの作品でした。 彼がもちこんだ東海岸の趣向が西海岸のそれと出会って化学反応をおこしたその音楽性はあきらかにそれまでとは趣を異にするものでした。 今日買った雑誌に彼の新アルバムが発売中と載っていました。 そこで手元にある4枚のソロ・アルバムのうち一番新しい「Blink of an Eye」を見ると発売が1993年です。インターバルが長いですね。 久しぶりに聴いてみるとやはり彼ならではの独特なサウンドです。 続けて逆順に3枚目も聴きました。 うっ、独特の節回しの歌唱法とコード進行に一貫性があり過ぎます。 1、2枚目はけっこう聴きましたし先日はベスト盤も買ってしまった私ですが、3、4枚目をあまり聴いていない理由はその辺にあるのでしょう。 さて最新盤が心配になってしまう私です。 しかし、十代の後半に彼の威光に圧倒されてしまった身としては買わざるをえないのです。 P.S.このあいだCD屋さんでラリー・カールトンの新盤がかかっていて1曲にゲスト・ボーカルで彼が参加していて思わず聴き込んでしまいました。
まだ読んでいない方は「お懐古さん」のクリストファー・クロスにも関連した内容がありますのでどうぞ。 |
4月5日(水) |
聴き心地、踊り心地の良い音 1980年代中頃から洋楽のいわゆるヒット・チャートものに関心がなくなっていった私は、それ以降にデビューしたバンドを聴いていませんでしたし、またどのアルバムが売れたのかもまったく知らずに「浦島太郎」状態下で農村で暮らしていました。 1995年に音楽雑誌で屋敷豪太氏のインタビューを読み大昔にNHKテレビでメロンのステージを見たことを思い出し、また彼がsimply redで活躍しているのを知りました。 ピーター・バラカン氏が司会をしていた「ポッパーズMTV」というテレビ番組で1980年代初頭に彼らのヒット曲を聴きました。
今思えばそれが彼らの音だったのです。 前述の雑誌を読んで遅れ馳せながら爆発的に売れたらしい彼らのアルバム「STARS」を聴きました。 あいかわらず音楽的には何も目新しいことはしていないのですがそこがまた良いんです。 厳密に言えばR&Bになるのかもしれませんが、私のなかでは今やとりとめもなく大きくなってしまった「ロック」という範疇の中心に位置する音です。 その後も豪太氏の参加した1998年のアルバム「BLUE」、昨年の「LOVE AND THE RUSSIAN WINTER」と聴き続けています。 いつ聴いても自分が音楽が好きで本当に良かったと感じさせてくれます。 ヨーロッパ生まれの白人の音楽とアフリカ生まれの黒人の音楽が結婚して優性遺伝して生まれた音楽。その流れの中にある「ロック」。 彼らsimply redの音には歌い奏でる喜びがあふれています。
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