3月20日(月) |
幻の20年!? 名作「GAUCHO」から20年、steely danの新作「two against nature」が先月末に発売されました。 完全にデジタルな制作環境で作られたスタジオ・アルバムはグループ史上で初めてだと思います。 それに逆行するように使用楽器に電子ものはなく電気楽器までで、リズム・セクションに管楽器という伝統的な編成です。 独特のジャズ的和声や緻密なアレンジ、また全体を通しての完成度の高さはあいかわらずです。 彼らの心境の変化のためかそれとも時代背景の違いによるのか、心の奥底まで響く深みや哀愁を帯びた雰囲気をもつ曲はありません。 そのような「重さ」は嫌われるご時世なのかもしれませんが個人的にはその点が少し物足りない感じがしました。 少しだけならここで試聴できるようです。 |
3月16日(木) |
もう一つウェザー・リポートもの 今回はA UNIVERSAL MUSIC COMPANYから発売されたウェザー・リポートの楽曲のカバー集で、オランダ人ピアニストMichiel Borstlapの作品「BODY ACOUSTIC」です。 ウェザー・リポートの熱心なファンの方ならこのアルバム・タイトルでおのずと内容も想像できるのではないかと思います。上手いネーミングです。 そうです、電子楽器を使わないで(エレキ・ギターは使ってます)生楽器のみを用い、しかも伝統的なジャズのスタイルでウェザー・リポートの曲を演奏しています。 シンセサイザーをまったく使わないでどのように色彩感を出すのかに興味がありましたが、どちらかというと躍動感でもっていく展開でした。 「BGMとしてではなく、集中して音楽を聴く」という、もはや古典的な鑑賞法を継承している方々(私含む)には前回のアルバムよりもこちらをおすすめしたいと思います。 |