6月23日(日) |
祝記憶力正常確認 またまたジュールズ倶楽部関連のお話になります。私はリアルタイム視聴ではなく、見たいアーティストが出演する回を録画して楽しんでいます。 全編を通して見ることはなく、あらかじめ魅力を感じない部分を消去しておき、後日落ち着いて鑑賞します。
先日黒人女性のラップを一応程度の気持ちで聴き始めたところ、鋭利なリズム感に魅惑されてしまいました。これは保存しておかなければと名前を確かめてみるとリトル・シムズとのこと。 なんだかどこかで聞いたことがあるぞ、と念のため拙サイト内を調べてみると。ちょうど1年前のここに載せてました。
Little Simzその人でした。
比較のためにSpotifyでスタジオ録音版を聴いてみました。私には番組でのライヴパフォーマンスの方から感じた希求力の方が大きかった印象です。 同アルバムから数曲聴いてみました。
バラカンさんのテレビ番組で知り、すぐさま「Bass Culture」というレコードを買ったリントン・クゥエシ・ジョンソンという詩人を思い出しました。 うぅ~むっ。重ね重ねまだまだどうやらどうやら私の記憶力は著しく減退はしていないようですので安堵してもよさそうですね。 |
6月19日(水) |
民族音楽の普遍化 辺境の老人にとっては知り得ぬ現況で、エスニックという言葉でさえ古いのかもしれません。ほぼ同定義だと推察される民族音楽というカテゴリーが、昔は共通認識としてあったと思っています。 私が勝手に恩師と慕っている小泉文夫氏からは、民族音楽の楽しみ方を教わりました。おかげで未知の音楽に対する寛容さが養われ、幅広く音楽を楽しむ下地が築かれた気がしています。 大仰な前置きが過ぎたかもしれません。実は私よりはるかに音楽に精通しているであろうあるブログ主の方がボブ・マーレーやジミー・クリフの楽曲を初めて聴いた際に、レゲエをある種の土着音楽としてしか感じられなかった、と記しているのを目にして意外だったことが本稿のきっかけなのです。後にポピュラー音楽全般に多大な影響を及ぼす革新性に気づけなかったと告白していました。
そんでもって唐突にシャロン・シャノンを知ったお話になります。BBCのテレビ番組ジュールズ倶楽部で、司会のジュールズ・ホランドがデニス・ボーヴェルとも共演している、と紹介していました。それを聞いた私には思いもつかなかった伝統的アイリッシュミュージックの女性アコーディオン奏者でした。 チーフタンズは一応知っていますし楽曲を聴いて魅力を感じた私ですが、彼女の名前は聞いたこともありませんでした。ネットでチラ見してみたところその筋では超有名らしいですが。 私は、アイリッシュミュージックをその愛好家以外にも親しみやすくすることを目的の一つとして彼女が音楽活動をしているという印象を受けました。 とても聴きやすい音楽で、かつ伝統から大きく逸脱することはありません。聴いていると、できないと分かっていながらアイリッシュダンスを踊りたくなるような楽しい演奏でした。 思わずSpotifyで好きなアーティスト登録をしてしまいました。 特定の狭い分野を深掘りするオタク的な才覚がもてはやされているようですが、広く浅くまんべんのない知識の方が教養というものに近い気がします。 独断と偏見と憶測を積み重ねてしまったようで、これで終わりとします。 おっといけねぇ~。
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6月9日(日) |
入れ子オールディーズ このところCS衛星放送MTVチャンネルのジュールズ倶楽部という番組を録画してちょくちょく拾い見しています。
先日ジェリーフィッシュの演奏を2曲視聴しました。各人の楽器演奏とコーラスの上手さに感心しました。 そして大昔友人から彼らのCDをもらったことを思い出しました。自分でも買い足して手元に3枚彼らのCDがあります。
久しぶりに聴き直してみると、当時繰り返し聴いていたことを思い出しました。
彼らの魅力は、純然たるパロディーではないものの過去のポップスのいいところを取り込みつつ新鮮さを加味した音楽性にあります。 現時点では、彼らの音楽自体がとっくにオールディーズになっていることを思い知り愕然とする老人としての私。 完璧な新規オリジナルなんてあり得ないポップミュージックにおいては、過去の遺物をいかに有効活用するかを競っているようなものともいえるわけで。 となると趣味の良し悪しセンスが勝敗を分けます。とはいうものの商業芸術ですから同時代に生きる大衆のセンスに寄り添うことは必須です。 彼らがどの程度売れたのかは知りませんが私の趣味には合致しています。もはやオールディーズとなった今でも。 |