2月24日(日) |
CDとレコードと レコードと呼ぶのは古いのでしょうか。というかアナログ盤と言わないと正確にそのものに結びつかないのか。
1960年代後半から1970年代にかけて、洋楽ロックを中心に聴いていた私にとってはレコードと呼ぶのが一番自然で無理がないのです。 さて、音楽CDとレコードとではどちらが音が良いのか、と比較されることがあります。 ロック系の音楽を聴くのであれば、原音に忠実かどうか、というのはあまり意味がないように思います。 いきなり結論を言えば、個々人の好みで意見が分かれるだけでしょう。 そもそも利用する音響機器の種類やグレード、聴く場所の環境、イヤフォンかスピーカーか、などによって音質はまったく変わってくるわけですし。 先日のこと、買ったのに聴いてないCD、「積ん読」にならって「置い聴」(おいちょう、宮崎弁)と私が名付けたものの中から聴いたのがジャニス・ジョプリンの「パール」2枚組です。別テイクなんかが入ってるやつ。 中学生の頃にレコードで聴きまくったのですべて頭の中に入ってるやつを聴き直したわけですね。 CDだからノイズがないのは当たり前ですが、各楽器の分離がよいのと演奏のニュアンスが鮮明に聴こえることに驚きました。注釈、たいした機材で聴いておりません、JBLの安いサウンドバーです、念のため。 手放しで「何でもデジタル風潮」を礼賛はしませんが、経済的格差が広がってしまった当世において、庶民が気軽に楽しめる音としては十二分に満足できるものだと私は感じます。 郷愁に浸りたいのなら別ですが、レコードで同程度の良い音質で聴こうとしたら費用がかさむことと思われますので、積極的に試そうという気はおきません。 デジタルは貧民の味方だぁ! とは限りませんのでご注意を。 |
2月7日(水) |
音の影響力 病み上がりの体調でTravis Scottの最初のフルアルバム「Rodeo」を聴きました。 始めから完成度は高いのですが、同ジャンルの他のアーティストから影響をどの程度受けているのかは知りません。 音楽、というより「音」を聴いているうちに身体が熱っぽくなってきたのには驚きました。 音そのものが脳を経由して全身に影響を及ぼしていると思われますが、作用機序を自覚することはできません。 当然リズム、メロディー、ハーモニーによって感情は揺さぶられているものの、それとは別に音、音響効果から何らかの強い影響を受けている感じがしました。 具体的に言えば、特定の周波数の協調、倍音の時間的変化、音量の圧縮的変化、自然界にない残響処理、などなどが人体に与える影響はあるのか。
分からないことが沢山あることが分かりました。非常に興味がある分野であり、不思議な効果の解明、という余生の使い道が一つ増えました。 |