2023年4月分

音楽雑記帳

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4月30日(日) 聴きのがし斬新&残心

「見逃し三振」にかけとりますんで、念のため。(苦笑)

四か月分録りだめしてあったテレビ番組「ベストヒットUSA」を視聴、編集、ダビングし終えました。

新旧取り混ぜて紹介されている中に、新たな発見、気づきがありました。

ピーター・バラカンのラジオ番組でも聴いていたエルヴィス・コステロとバート・バカラックの楽曲を見て、一度もアルバムを買ったことがないコステロの声と歌い方が好きなことを自覚しました、初めて聴いてから何十年も経った今頃になって。(笑)

上映されているらしい映画からの抜粋でデヴィッド・ボウイの「ヒーローズ」ロンドン公演を見て、エイドリアン・ブリューのゆさゆさ演奏風景に郷愁に近い感覚がわきました。ずいぶん昔の出来事だったのだなぁ、と。

もちろんロック史に残る名曲だと思いますし、同タイトルのアナログ盤を覚えてしまうくらい繰り返して聴きました。が、昔懐かしモードに夢中になって没入できないのが最近の私なんです。されど理由は不明。

ひるがえって(使ってみたかっただけの言葉)最近の米英ヒットチャートに入っていながらカットしてしまっていた楽曲をこの番組で見直しました、良い曲だと。

RAYEと707Shakeによる「Escapism」です。

思うに友人に教えてもらったトリップ・ホップ(アブストラクト・ヒップ・ホップ)に属する音なのかもしれません。
MTVの画面を10秒程度見ただけで楽曲の良し悪しを判断するのは無理だぜ、と自己弁護の弁。(汗)

最近の洋楽におもしろいものが多いのでノスタル爺さんになっている暇なし、といったところかもしれませんやっぱし、今の私。

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4月16日(日) 謹製多造

MUSIC MAGAZINE増刊「高橋幸宏 多才なロマンティストの軌跡」をところどころ拾い読みしている最中です。
主にサディスティック・ミカ・バンドとYMOに関するところです。

ソロ作品「Neuromantic(ニウロマンティック:ロマン神経症)」とザ・ビートニクスの「出口主義 EXITENTIALISM」をアナログ盤の時代に買ってみたものの、私の好みに照らしてピンとこなかったので早々に手放したことがありました。

それ以降は彼に対して今でいうフォローしてこなかった私ですが、前記二つのバンドはとびきり好きだったので、追悼する気持ちで購入に至った本です。

彼が驚くほど多くの作品を世に残していたことを、彼が旅立ってから初めて私はこの本で知りました。

神経症という持病がありながらも商業的要請にこたえて勤勉実直に活動を続けてきたのでは、と推測しました。
人間性の良さ、があったから成し得たことなのでしょうか。分かりません。

まだまだ現役で活動中なのに亡くなったのは残念なことです。

今の時代は無料版のSpotifyで彼の作品のほとんどを聴けてしまいます。
仮に私が聴いたとして、彼の著作権相続者に経済的な恩恵が少しはあるのでしょうか。

創作者の生活基盤を考えると、ただ(無料)で聴き放題ということに、違法行為ではないながらも罪悪感があります。

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4月4日(火) 権威vs権力

表題で気づいた方は鋭い。坂本龍一氏が亡くなりました。

YMOを好きだった私ですが、彼のソロ作品はアナログ盤、音楽CDともに一度も買ったことがありません。コラボやアレンジものは別ですが。

音楽に思想や価値観、主義主張のような色付けがなされることを嫌っているからかもしれません、私の偏屈さから。(苦笑)

洋の東西を問わずミュージシャンが政治的社会的意見を強く主張することが私は個人的に好きになれません、今でも。

ただし彼の話す内容は面白くて好んで聞いていましたっけ、その昔。
スクリッティ・ポリッティをほめていた頃ですから大昔です。

音楽に関する話は興味深く勉強にもなるので聞いていて楽しかったですね。

音楽専門の「教授」であって欲しかったと思いました、一聴講生として。

ご冥福をお祈りします。

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