音楽雑記帳

先日のこと比較的家から近い(といっても車で数十分だが)実書店で雑誌rockin'onを買った。

最後に同雑誌を購入したのは約30年くらい前だったと記憶している。

東京で2年間くらい色々あった時期、そしてその直後から農村で暮らした8年間と当地に移住してからの7年間は洋楽に関する情報から遮断された生活をしていた。

このコーナーでたまに使う「浦島太郎状態」とは当該期間のことである。

ケミカルブラザーズやアンダーワールドなどを断片的に聴くことはあった。

が、コールドプレイとレディオヘッドの区別がつかない(汗)、といえば分かりやすいだろうか。(苦笑)

ここ数年米英のヒットチャートのMTVを再び見るようになった。

今回久々にrockin'on買いとなったのは、それがきっかけである。

表紙にでかでかと2019年間ベスト・アルバム50とあったことが、チャートつながりで私の購買欲をひと押ししたものと思われる。(笑)

あいかわらずの単細胞的リアクションであった。

記事の中ではポスト・マローンのインタビューに興味があった。

インタビューの内容は、期待していた音作りの話ではなく業界内の実情関連ネタではあったものの、彼の実像が私の創造とはかなりかけ離れていたこともあって、興味深く読み終え、イメージを修正した。

あと、以前にこのコーナーで取り上げたBLACK MIDIのアルバムが11位にランクインしていたのが嬉しかった。

アルバムのチャートをペラペラ見していて気づいたことがある。

最近の私は、面白いと思ったり、好きなタイプだと思った楽曲に出会っても、そのアーティストの他の楽曲やアルバムに触手がのびなくなっているのだ。

表層部分のみで満足し、深掘りしない習性になってしまっている。

情報洪水の現代を生き抜く術が身についた、とサイトのポリシーに反して時代に迎合してしまった結果、と解釈すべきなのか。

それとも単なる老化による好奇心の減衰現象なのか。

どちらにしろ悲しい、というか寂しい、というか、ポジティブにとらえるには無理がある状態である。

どうやらもはやrockin'offしてしまったようだ。(泣)