2002年6月分

音楽雑記帳

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6月26日(水) 梅雨時の気分転換に

何故かラジオでママス&パパスの「夢のカリフォルニア」がよくかかるなぁ、と気になってはいました。

先日CD屋さんで彼らの作品が大きく扱われているのを見た際に、この曲名をそのまま題名にしたテレビ・ドラマでこの曲が使われていることがどうやらリバイバル・ヒットの原因らしいことを知りました。

何でもありのテレビの世界とはいえ、良い気持ちはしません。

テレビ番組のご意見番として希少な存在であったナンシー関女史亡き後、テレビ局の暴走に歯止めがかからなくなるのではとちょっと心配です。

で、今回取り上げるのはユニバーサルの「名盤の殿堂」シリーズでCD化再発売された「Dave Mason & Cass Elliot」です。

タイトルで明らかなようにママス&パパスのママ・キャスがデュオで発表した作品です。

思えば高校生だった時に文化祭(懐かしい!)でこのアルバムの1曲目に収録されている「WALK TO THE POINT」を演奏したのでした。

私自身はアナログ盤をもっていなかったのでじっくり聴くのは当時友人宅で聴かせてもらって以来です。

余計な音の無いバンド・サウンドにのったコーラスも気持ち良く、西海岸(?)してます。

ジメジメした梅雨の気候に嫌気がさした時の気分転換に最適でしょう。

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6月17日(月) 大人の世界

未成年には法で禁じられている行為、飲酒で体調をやや崩してしまいました。

数年に一回は内臓に叱られるのに懲りない私です。

そのため一日寝床の中にいたので久々に落ち着いて本を読む時間がもてました。

お陰で半年前に買って「積ん読」のままで気になっていた「ジョン・レノン ラスト・インタビュー」を一気に読み終えることができました。

私が十代前半だった頃に彼がオノ・ヨーコ女史と共にとった社会的行動の数々は、当時の私にとって理解することは困難でした。

このインタビューを読んで、当時の記憶とともにあらためて彼らが成したことの凄さが伝わってきました。

レコード会社、音楽業界、マスコミ、権力者の酷い実態に対する本音も述べられています。

THE BEATLESの楽曲の良さは小学生あるいは幼児でも分かるでしょう。

しかしjohn lennonの生き様については大人社会と接してみないと理解することができないと思います。

もっとも現代の子供達は経験を別とすれば知識や情報は当時と比べものにならないくらい豊かです。

この本が中学生の推薦図書にでもなれば今の教育界を見直すのですが。

ところで不勉強な私は彼がdavid bowieのナンバー1ヒット「Fame」で共演していることを初めて知りました。

曲自体は昔から好きだったのにもかかわらず。

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6月8日(土) 文化における下克上を象徴するバンドだったのか

社会から隔絶した生活をしていない限り現代でも彼らの音楽からの影響を排除することは不可能ではないでしょうか。

私自身も彼らの楽曲は聴いてきましたし嫌いではありません。

が、個人的には解散後のjohn lennonから受けた影響の方がずっと大きいです。

初めてのソロ・アルバム「ジョンの魂」収録曲「マザー」の最後の部分での絶叫を最初にラジオで耳にした時の衝撃は忘れられません。

音楽作品だけではなく彼の発言や行動からも強い影響を受けました。

以前に中学生用の英語の教科書に彼の「イマジン」が取り上げられているのを知った時には嬉しさよりもむしろ違和感をもちました。

彼はお題目を唱えるだけの理想主義者ではなく実際に行動する人でもあったからです。

アルバム「イマジン」は「ジョンの魂」に砂糖をまぶしたものだと彼自身が語っていたそうです。

「ジョンの魂」は追体験でTHE BEATLESが好きになったという人達に是非聴いて欲しいですね。

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