1999年6月分

音楽雑記帳

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6月29日(火) アメリカン・プログレッシブ・ポップ

音楽好きなら誰でも、突然理由もなく聴きたくなるアルバムがあると思う。

私にとってtodd rundgrenの「TODD RUNDGREN'S UTOPIA」はそんな作品のなかの一つである。

今年このアルバムを聴き直すのは初めてだが、かなり影響されていたことを思い出し赤面ものであった。当時は無自覚だった要素で今あらためて聴いて自分で驚くくらいの部分もあるのだ。(笑)

力こぶ長尺もののプログレ的構成になっているがポップに仕上がっている。

彼がプロデュースしたホール&オーツに取られてしまったベーシストのjohn sieglerの演奏が良い。

1曲目のライブ演奏によるタイトル曲「UTOPIA」が、なんとデイブ・メイソンとの共作であることに今頃初めて気が付いた。(^^;)
どういう関係でつながったのだろうか?

ジャケットの、中央の目に光の粒子?が飛び込んでいくイラストも一度見るとかなり強く印象に残る。しかしアナログ盤サイズで見るのとCDサイズで見るのではまったく感じが違ってしまうが。

toddのファンには何故か「オタク度」の高い人が多いようだが、私としてはごく普通のポップス好きの人にこそ聴いて欲しいと思っている。

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6月20日(日) ハイリスク・ノーリターン賛美

タワーレコードに負けじと地方都市で頑張っているCD屋さんに、一般の洋楽ロックとは別にプログレのコーナーがある。

私としては嬉しいし助かるのだが、けっこうマニアックなので、人口が少ないのに大丈夫かいな?といつも心配してしまう。

先日TVでたまたまFocusのライブを見てあらためてjan akkermanのギターに感心していた矢先に、そのコーナーで彼のソロ・アルバムがバーゲン商品になっているのを発見。しかも480円だって!

これは偶然ではない。(<これは精神世界にハマった後遺症だ)

一応彼のコーナーを調べると同じアルバムが2,980円じゃありませんか。何で?

不安を感じながらも、まぁ、いっか、はずしてもこの値段なら、と安物買い。
しかも何とソロ2作目の「FROM THE BASEMENT」と3作目の「HEARTWARE」の2枚も!(^^;)

これらはイギリスのHUX RECORDSREMASTERED Classicsシリーズのようだ。

80年代のオリジナル楽曲とほぼ同数のボーナス・トラックが含まれ、しかもそれらは1998年の録音である。

本人によるライナーノーツを読んでいないので詳しい経緯はよく分からないのだが、要するに発表の機会が少ないということだろうか?

さて作品の内容だが2,980円で買っていたら気分が暗くなっていただろう。

輸入盤CDの仕入のしくみは全然知らないが、多分プログレ好きな担当者がかなりのリスクを覚悟の上で2枚づつ仕入たのだろう。しかし、これで利益はあるのだろうかとやはり心配してしまう。

音楽まで効率一辺倒のコンビニ的商法で扱われたら悲しいね。こういう店員さんには引き続き頑張って欲しい!

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6月13日(日) 正規販売の海賊盤?

ある家電販売チェーン店系列のCD屋さんの特設ワゴンで「マニア向け」と称して海賊盤CDを売っていた。こういうのありか?

専門店や中古屋さんならまだしも、正規の商品を扱っているお店では反則だと思うが販促のためか。

しかし、そんなことにはお構いなしに2点ほど買ってしまった。

その中のひとつはyesの「COMPLETE DRAMATIZED TOUR」という2枚組でバグルスと合体して作ったアルバム「DRAMA」発表時のツアーのライブだ。

幸いボーカルのトレバー・ホーンにファンの怒りが爆発したというイギリス公演ではなくアメリカでの録音だ。

私の興味は「危機」以前の曲の演奏のできにあったがボーカル、キーボードともに技術的にも感性的にもまったく遜色がないと思う。イギリスのプログレ・ファンは保守的であまりプログレではないようだ。(笑)

ステージ写真を見ると、ジェフリー・ダウンズはフェアライトCMIもセットに加えていて、キーボード・ソロではそれを使って「ラジオ・スターの悲劇」を披露したりしている。

イギリスのファンの冷たい仕打ちがなければ、このメンバーでもう1枚くらいはスタジオ盤が作れたのではないだろうか。

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