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星空の山道

No.248(2023.02.05)


飼い犬が死んだ後も散歩は続けています。田舎暮らしを始めてからずっとなので、かれこれ35年目になります。
散歩のコースに変遷はあったものの、我が家の立地により常に勾配のあるところを歩き続けてきました。

1年前からは山道の登山下山コースを夜明け前に歩くようになり、新たな発見がありました。心身ともにです。足もとの大切さ、そしてヒップアップです。

家を出るのは日の出の1時間ほど前で外はまだ暗いので、雲がなければ星空の下を歩き始めることになります。
普通だったら懐中電灯を使うところですが、私は使いません。もっぱら目が頼りです。

山道とはいっても舗装してあるので、補修後の段差や落ちている木の枝に気をつければ問題はありません。

ただし暗いうちは路面状況が数メートル先までしか分からないので、転倒しないように自分の足もと近くに注意を向けることとなります。
毎日繰り返しているうちに、日常生活でも同じように過ごすことが大切なのではないかと考えつきました。

技術革新が加速し続ける現代社会の行く末は、想像することすら難しい状況です。しかも高齢者である私には色々と不安があります。

備えあれば憂いなし、とはいえ大災害や戦争、食糧危機などに対して万全の備えはできないでしょう。できることといったら日々の生活において心身ともに良い状態を維持するようにつとめ、当たり前の日常を大切にして過ごすことだけなのではないのか。

大風呂敷癖のある(苦笑)私は、散歩中にそのように感じたのでした。

おっとっと、もうひとつヒップアップがありましたね。

勾配がややきつい登り坂を、毎日40分くらい早足で歩き続けてきてふと気づくと、お尻の形がよくなっていましたとさ。(笑)

比較的平坦なコースを超高速で歩く飛脚型散歩よりも、荷物は持たないものの勾配のきつい道を早歩きで登り下りするシェルパ型散歩の方が、スタイルはよくなるようです。


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