足にけっこうな負担がかかる仕事を始めてから1年4か月になります。 職場の都合のためにアルコールとカフェインをかなり控えるようになりました。 どちらも一切とっていない、というわけではありません。 今でもお酒やカフェイン飲料を週に一二度は口にしています。 以前はどちらも毎日飲んでいましたし、特に酒については毎晩相当な量でした。 十数年前までは焼酎を浴びるように飲んでいて、アルコール中毒にならずにすんだのは生来肝臓が丈夫だったからだと思っています。 焼酎を卒業してからは、麦とホップの黒と安価な酸化防止剤無添加国産白ワインしか飲んでいませんが。 よって表題を、実質的には節酒であるにもかかわらず断酒とさせてもらいました。 アルコール、カフェインを控えた数ヵ月後からは、ときどき軽い偏頭痛がすることがありました。前日に酒を飲んでいないのにです。 身体から両成分が抜けていく過程での反応ではないか、と勝手に考えていました。 その間、カフェインの方は特に渇望することななかったものの、アルコールに関しては、飲む日が待ち遠しいと感じていました。 あと何日で酒を飲めるか、とカウントダウンするくらい楽しみにしていました。 1年を過ぎた頃からだったと思うのですが、酒を飲まないのならそれでもいいや、と感じるようになっていったのです。 飲酒時の陶酔感より食事の際のおいしさの実感のほうに魅力を感じるようになっていました。 私の場合は身体からアルコール依存性が消えるまでに、それだけの時間を要したのだと考えられます。 先日のこと、正月に知人からいただいた日本酒を普段飲みに加えて少々飲みました。 すると翌朝ごくごく軽い頭痛がありました。普段飲みではまったく感じない体調の変化です。 毎晩飲んでいたら気づかなかったであろう微妙な違いです。 たった一回のこの結果で、もう日本酒を飲むのはやめようと思いました。 身体からアルコールが抜けたことによる心境の変化でしょうか、不思議、というか以前の自分とは別人のような即断です。 その翌々日の仕事中に普段はない足のだるさを感じました。 このだるさは以前にも経験した気がしたので思い起こしてみたところ、この仕事を始めた頃の疲労感でした。 久々のことだったので、同じだるさだと気づくのに少々時間を要しました。 日本酒を飲んだことで、体内のアルコール残留量が増えていたのではないかと推察しました。 その数日後、いつものような晩酌をしたあとに仕事をした際には、そのようなだるさはまったくありませんでした。 おおむね推察は正しかったと思います。 このことで、ある有名プロ野球選手の逸話を思い出しました。 その選手は飲酒癖があり、酒をやめるよう忠告されても聞く耳をもたなかったそうです。 なぜ周囲が断酒をすすめたかというと、お酒を飲むと運動した際の筋肉に乳酸がたまりやすくなる、つまり疲れやすくなるからです。 その選手は、飲んだ後に汗をかけば抜けるんじゃないの、と軽く考えていたそうです。 私が、飲酒と疲れやすさに相関関係があると実感できた今回の経験前に、酒を控えていた期間は約1年です。 かなりの長期間ではないでしょうか、長い。 毎晩酒を飲んでいたら、汗をかいたりサウナに入ったりしただけで体内からアルコールが完全に抜けることは期待できないでしょう。 というか、あり得ません。 考えてみれば当たり前のことですが、内臓も筋肉もつながっているのが人間の身体です。 内臓が疲れていれば、疲労感のみならず運動能力にも当然悪影響があるでしょう。 もっと早く酒を控えていればよかった、と後悔するか。 いいことに気づいたから、これからはずっと酒を控えて、よい体調でものごとに取り組もう、と決意するか。 迷わず後者になっている自覚があります。 この状態自体が体内からアルコールが抜けている証拠かもしれませんね。 酒を飲むこと自体が人生の最大かつ唯一の楽しみだという人は、それでいいでしょう。 人生において目標や、やりたいことがあるのであれば酒は飲まないにこしたことはないと思います。 飲むにしても、週に1回か2回で深酒は厳禁でしょうね、もちろん体質による個人差は大きいでしょうけど。 少しつけ加えると、夜寝る前数時間は何も食べない方が疲れにくいことも実感しています。 |
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