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丸ごと食べる

No.54(2001.06.23)


私達は「いのち」を食べることによって生かされています。
「一物全体食」という原理は、その「いのち」はできるだけ丸ごといただこうという考え方です。

植物では根があれば葉をちぎっても生き続けますし種はそれがそのまま一つの「いのち」です。

ですから葉よりは根、根よりは実ということになり、主食として穀物が適しているという結論になります。

それも全体をいただくのですから玄米のような無精白の状態が理想的です。

また根菜なら皮をむかない、葉もの野菜の根っこもいただくというのが基本です。

私は玄米菜食に切り替える前に川島栄養学で知った面白い一物全体食を試してみました。

それは鯵などの魚を塩焼きにして食べた後、骨をもう一度焼いて食べるというものでした。
頭は残しましたが骨はパリパリしておいしかったです。

変わったものとしては落花生(ピーナッツ)の例がありました。
桜沢氏の講演のテープで聞いて試みたのです。

落花生は油が多いので食べ過ぎると良くないが殻ごと食べればいくら食べてもよいというのです。

何でもやってみないと気がすまない私はすぐに挑戦しました。

噛み始めは味のないウェハースみたいに感じたものの、噛み続けると繊維質だけが口の中に残り、それが砕けた実と混ざっていく。
はっきり言って不味いです。

でも何となく殻の部分が油を吸って体外に排出してくれるような気はしました。

今は極端なことはしません。
でも、そら豆の外側の皮を残すことはもったいなくてできなくなってしまいました。


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