ジャガイモ(馬鈴薯)の新芽の部分にソラニンという有毒物質が含まれていることはよく知られています。
だからといって放射線を照射して発芽しないようにした生命力の希薄なジャガイモなぞを食べたくないと思うのは当然です。 今回は緑色のジャガイモを食べた時のてん末です。 農村に住み始めた頃にご近所さんからジャガイモ(メークイン)をいただきました。よく見るとところどころ緑色をしていました。 さっそくその日のうちに変色していることをあまり深く考えないで千切りにして炒めて食べてしまいました。 すると食べている時には気が付かなかった妙な苦味というかえぐ味が舌にこびりついて我慢できない不快感が残りました。 これは一大事だ、ということで普段は絶対に行かない焼肉屋さんに直行しました。 なぜならマクロビオティック(玄米菜食)の前身である「食養」の考え方では肉を食べる者は豆や芋を沢山とるようすすめているので、芋にあたった時に肉を食べれば逆療法になるのでは、という単純な考えからです。 幸い安直な予想が当たってくれ、舌の違和感は肉を食べすすむうちに薄らいでいきました。 思い付いたらやってみるものです。ただし自己責任においてですが。 それからしばらく経って、ジャガイモを直射日光にあてるとその部分が緑色に変色することを知りました。もちろん二度と緑ジャガイモは食べませんでした。
以下追記(2002.05.15) 皮が緑色をしているジャガイモはソラニンが含まれていて、しかも皮の部分だけではなく内部まで浸透していることが多いそうです。
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