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食べ物による身体の反応 (7)

No.33(2001.01.08)


今回は食における時間と空間の秩序を守る「旬」に関連したお話しです。

1年中なんでも食べることができる現代の日本ではほとんど意識されていないでしょう。

さて、玄米菜食の基本的な原則の一つに「身土不二」という考え方があります。

これは、その時その場所でとれたものを食べましょうということで、当然生物が誕生した時からそうしていたわけです。

私達が田舎に移住して初めて迎えた春先に、ご近所さんから孟宗竹のタケノコの初物をいただきました。

さっそくあくを抜いてからワカメといっしょに炊きあげて、二人でどんぶり一杯位食べてしまいました。

それからしばらくすると、連れ合いがなんだか寒いと言い始めました。

たしか食べたタケノコの量は体重の重い私より多かったように思います。

結局その晩は連れ合いは早々と蒲団をかぶって先に寝てしまいました。

「はしり」のものを食べ過ぎてしまったのが冷えの原因だと考えられます。

真冬に身体を冷やすはたらきをする夏野菜を食べるのは、地球上に生命が誕生した時から守ってきた時間と空間の秩序に反する行為なのです。


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