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食べ物による身体の反応 (6)

No.32(2000.12.20)


化学調味料入りのだしの素を使うことをやめた時の味の変化については第19回で述べました。

舌の感覚が正常にもどってから、外食をする時に化学調味料に敏感になりました。

特に味噌汁やラーメンのスープでは使われているかどうかがはっきり分かるようになっていました。

質の悪い多分安物の化学調味料を使ったものでは香りを嗅いだだけでも気分を害するものもありました。

食べている時は強く感じなくても食後に舌にしびれた感じが残るのが化学調味料の特徴です。

だしのとり方を宣伝文句にしている知名度の高いラーメン店の多くが化学調味料を使っていたのには落胆させられました。

逆に、化学調味料を一切使っていないお店をみつけ、ご主人からだしのとり方で苦労をされたという話を伺った時にはその地道な誠意に感動させられました。

知人に教わった情報では化学調味料を使う量は最高でも使う塩の量の10分の1までとされているとのことでした。

さて、ラーメン好きの懲りない私はある日連れ合いと新しいお店の開拓に出向きました。

そこは一応中華料理屋でラーメン専門店ではありません。

五目あんかけ系のそばを食べた私達二人とも、味や香りから化学調味料を使っているとは感じませんでした。

また、かつてほど敏感でなくなったためか食後に舌のしびれ感もありませんでした。

なかなか美味しくもあったし行けるお店が増えたねぇ、と喜びながらの帰途で劇的な初体験をしました。

おかしくないのに顔が自然に笑ってしまうのです!?

最初は何が起こったか分からなかったのですが、二人同時にその状態になったのでこれは顔のこわばりだと判明しました。

そうです、これこそ一時期話題になった中華料理症候群だったのです。

もちろんその後二度とそのお店には行っていませんが面白い体験をさせてもらいました。


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