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ChatGPTは面接試験か

No.197(2023.03.21)

ChatGPTは情報を得るために使っていると思っていました。深く考えていなかったのです。
なぜ私がSNSを使わないのかという理由をすっかり忘れていたようです。(苦笑)

SNSや検索を使うことによって利用者の個人情報は確実に収集蓄積されています。
ログインしなければ大丈夫、は絶対ではないと思っています。

断片的な情報であっても積み重ねられていけば趣味嗜好どころか価値観、思想信条まで正確に推測できるようです。

SNSの黎明期に私が見たのは、ある利用者の方がご自身の趣味や関心事からいわゆる学識、教養まで広範かつこと細かに提供している実例でした。自己紹介のつもりだと思いました。

また検索でいえば犯罪者の特定に過去の怪しい検索ワードを活用していることが普通に報道されるようになっています。

どちらも私から見れば良し悪しは別として無防備丸裸状態です。(笑)

現実社会であっても一言二言の発言だけで出自、教育水準が判別できるそうです分かる人には、恐ろしや。

ひるがえってChatGPTはどうでしょう。質疑応答そのものではありませんか。しかもAIの基礎はディープ・ラーニングですから「深い」んですよ、さぐりが。(汗)

私が懸念しているのは以下の二つです。
利用者の文章力で知的水準をさぐるとともに、意図的に誤った回答をして、その際の反応をも学習してプロファイリングしているのではないか、がひとつ。
もう一つは、質問の内容が同じであっても利用者のプロファイルによって異なる回答をしているのではないか、ということ。

さらに言えば、御しやすいと判断した利用者の思考を、与える情報によって意図した方向に誘導することも可能ではないか。

これができるのなら世界征服も夢ではありませんね。と大風呂敷に悲観して終わりとします。


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