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使わなくても傷む

No.43(2002.11.19)

MIDIを用いた打ち込みで音楽製作をする機会が激減したので、せっかく専用液晶モニタを備えたにもかかわらず何ヶ月もマックを使わずにいました。

数日前のこと、ふと思い付き軽い気持ちで久々にマックを起動してみました。

すると画面の中央にフロッピーディスクのアイコンが現れ、その中の?マークが点滅したきりで待てども待てども一向に先へ進みません。

今までに数々のトラブルでマックに悩まされてきた私にとっても初体験の症状でした。

さっそくピアノの上に平積みになっている本の間からPower Macintosh 7600シリーズユーザーズマニュアルを取り出し、トラブルシューティングの章に該当する項目があるかどうかを確かめたところ、頻発するトラブルなためか最初の方に載っていました。

外部SCSI機器を接続していないこのマックで原因として考えられるのは、起動用のハードディスクにソフトウェアがインストールされていないかハードディスクが正常に動作していない、あるいはシステムソフトウェアが壊れている、ということだそうです。

原因がどれであれ対処方法として最初に行なうのはCD-ROMから起動することなので即実行してみました。

表示されたデスクトップ上にハードディスクのアイコンが現れ、しかもそれを開くこともできたので、ハードディスクが完全に壊れたわけではなさそうでした。

それほど深刻なトラブルではない気がしたのでCD-ROMを取り出し、試しにハードディスクで再起動してみると、なんとトラブルが解決してしまっているではありませんか。

その理由を深く追求すると精神衛生上宜しくないうえに時間も無駄にすることを経験上学んでいた私は、結果オーライと割り切ることにしました。

が、一応マニュアルの手順に従って「ドライブ設定」というソフトウェアを使ってハードディスクをテストしてみました。

予想通りトラブルを知らせるメッセージが現れたので、付属ソフトウェア「Disk First Aid」でハードディスクの修復を試みました。

ところが、検証はでき問題があることは再確認できるものの修復は何度試みても不可能でした。

マニュアルには次のステップの記述もありましたが、OSは7.6.1だしマシンはもはやジャンク扱いというパソコン市場での悲惨な現状を鑑みると、それ以上努力する気力は失せるのでした。

このままだましだまし使い続けてもしマックが完全に復旧できなくなったらその時点で音楽製作環境全体の見直しをしよう、と覚悟を決めた私でした。


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