音楽製作用のMac、Power Macintosh 7600/132(1997年1月購入)では、それまでMIDIデータしか扱っていなかったのでバックアップするのにはフロッピーで十分でした。
しかしmp3化のために音声ファイルを取り込むようになると、もはやバックアップするのにフロッピーでは容量不足です。 一方ウィンドウズ・マシンでネットからダウンするデータも、その頃からフロッピーには入りきれないものが多くなってきていました。 さらに前回述べたように音声ファイルをMacからウィンドウズ・マシンに移す必要も生じていました。 そんな折、これらの問題を一挙に解決する周辺機器を運良くみつけることができました。 250MBのzipドライブです。 当時、それまで100MBのディスクしかなかったzipに新たに250MBの規格が加わったのです。 アメリカ合衆国ではzipが一般的だと聞いていたので、その実績から信頼度はMOより高いように感じていたものの、100MBでは容量があまりに小さい。 その点で悩んでいた私にとってはまさに朗報でした。 しかもMacのOSのバージョン7.6.1でもウィンドウズ95でもともにSCSI接続で共用できるコンパチ・タイプでした。 MacにはもともとSCSI端子が付いていますので、ウィンドウズ・マシンのFMV用にSCSIのPCカードを用意すればよいだけです。 もちろんMac、FMVと使い分ける際には接続し直さなければならないという煩雑さはあります。 もっとも実際にはMac内のデータのバックアップも音声ファイルの移動もそれほど頻繁に行なうわけではないので、通常はFMVにつなぎっぱなしにしていました。 それにしても今改めて振り返ってみると、変化の激しいパソコン業界で、この250MBのzipドライブを購入した1999年10月という微妙な時期に、その必要に迫られていた私は幸運だったとつくづく思います。 |
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