インターネットを利用し始めた当時はEメールを活用している友人がまだまだ少なかったので、興味のあるホームページを見て回るネット・サーフィンが主体でした。
その頃のネットでの音楽配信はMIDI形式が主流で、音声信号を圧縮する技術はまだ一般化していませんでした。 ゲーム、アニメ、カラオケに興味がなく、クラシック音楽は生楽器での演奏を聴きたいと思っている私が関心をひかれるMIDI作品はほとんどありませんでした。 ところがある日、私の好きなプログレと呼ばれるジャンルの定番楽曲を忠実にMIDI化した作品にネット上で出会いました。
今現在冷静に考えると、いわゆる名曲をMIDI化することにどのような意義があるのかはなはだ疑問です。 しかしネット初心者だった私は、優れた作品も無償で提供されるという仕組み自体の斬新さに気を取られていたのだと思います。 そしてDTM用に標準化されたGM対応のシンセサイザーを衝動買いしてしまいました。 パソコンの内蔵音源よりははるかに良い音でしたが、単体のシンセサイザーと比較するとあまりにも安っぽい音色なので驚かされました。 その音源には何種類かアプリケーションもバンドルされており、その中からMIDIシークェンサーだけをインストールしました。 私はMIDIを使っての音楽製作をそれまでずっとMacで行なってきましたので、その後間もなくそのGM音源もMacの方と接続したままの状態に落ち着きました。 |
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