トップページへ

未来へ残すもの

No.119(2024.04.16)


未来を形作っていくのは子供たちです。
当たり前のことですが、未来は現在の延長線上にあるので子供たちは前提条件なしの白紙から自由に未来を形成できるわけではありません。

乱暴に要約すると今より「明るい未来」を期待するなら、子供たちの健全な成長、並びに大人が現状を改善する努力を継続すること、が必須事項だと考えます。

地球全体世界規模では範囲が広すぎて理解できませんので、国内に限って考えてみます。

今子供が初めて公共の場で受けるハラスメントは学校のいじめではないでしょうか。無知な私は関連書籍を読み始めました。
「なぜかいじめに巻き込まれる子どもたち」
川上敬二郎著、ポプラ新書です。

前半のいじめの現状報告部分を読み終えた時点で、問題解決は非常に困難で長い時間を要すると分かりました。
国民的社会問題として現状を広く周知し、みんなが当事者意識をもって周囲からも改革の機運を高めていかなければ良い方向へは向かわないだろうと思いました。

子供たちの人格が形成されるのは学校においてだけではなく、家庭でのしつけや地域での公共心育成などなど他の要素も多々あることは承知しています。ただ、当事者でなくても誰でもが参画できるのは、いじめ問題の解決を含む学校教育制度の改革改善だと考えます。

次に大人が社会をより良くする方法を考えてみます。というか考えるまでもなく確実に重要なのは選挙の際に投票することです。

誰に投票してもどうせ変わらないから投票には行かない、と言った都会に住んでいる友人がいました。東京育ちなので気持ちは分かります。

が、地方の農村部で暮らして選挙に対する感覚が変わりました。選挙結果が実生活に結びついている実感があるのです。悪く言ってしまえば損得勘定に近いものですが。

今なら友人に理由をあげて反論できます。選挙に行っても結果は変わらないといいますが逆に行かなければ確実に社会は変わっていきます。
なぜなら特定の候補を推す組織や団体に所属する有権者は必ず投票に行くからです、自分たちの利益確保のために。

さらに付け加えるならば、社会変革とは長い時間を要するのが普通であることを踏まえなければなりません。すぐに変えようとするのは革命であり、痛みや危険を伴う可能性から賛同者が少ないことがすでに歴史によって証明済みなのではないでしょうか。

社会をどうにかしよう、と望むのであれば小さな努力を根気強く続けつつ結果は長い目で見る、という姿勢、心構えが欠かせません。

近年世界情勢を語る際に頻繁に使われる「法治国家」という言葉があります。法治国家とされている国であっても完璧に法に基づいて治められているとは限らないのは大人の常識です。

それでもやはり法律が日々の生活に大きな影響を及ぼしているのは事実です。自然の摂理ではない法律は人間が考え出したものです。自分たちで法律を定めることができるのが民主主義であり、私たちが参画できる機会が選挙時の投票という行為です。

偉い人たちにおまかせしておけばいい。という声が聞こえた気がします。(苦笑)
手放しでずっとおまかせしてもいい偉い人などいるのかどうか。人は常に変化するものです。
だから議員に任期があるのでは。

誰に投票すればいいのか分からない。という声は空耳か(笑)。いいか悪いか、マルかバツか、という発想がそもそも受験勉強の悪影響です。
実社会に絶対的正解などないと思いませんか。
要は自分なりのやり方で決めればいいのでは、と思っています。

とにかく投票することが大事です。
後に人選が間違っていたと気づいたら次に生かせばいいのです。

おっといけねえ、自身の押し売り気質が露呈してしまっていますね。(苦笑)

いつの時代でも子供たちのおかれている状況は必ず未来に反映されます。
地球の心配をする前に、身近な子供たちに関心を向けるべきだと考えます。

また、大人は自分が社会に対して責任があることを十分に自覚し(笑)、選挙で投票することは最低限の義務だと考えるべきです。

べきべきっと大押し売りな結論になってしまいました。(苦笑)


前に戻る 目次へ戻る 次を読む