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ピアノにカビ

No.96(2018.03.12)


不要物であふれかえっている自分の部屋の片付けを決意したのは何年前だっただろうか。それすら思い出せない。(苦笑)

少しずつ本やCDの処分を進めてはいたものの、物置棚と化しているピアノの、鍵盤ふたを開けることすらままならない状態が長い間続いていた。

今年に入って私より十歳以上若い知人が何の前ぶれもなく生存率の低い難病になったことを知らされ、驚くとともに私も時間を浪費できない年齢であることを実感させられた。

それを契機に部屋にある不要物の処分並びに片付けの速度を早めることができた。お掃除ギヤーをシフトアップすることができたのだった。

古本は、あらたに見つけたネット古書買取業者を活用することとし、買取不能本はゴミとして捨てるという決断ができた。不要CD、DVDはいつものディスクユニオンを利用した。

ピアノ周りがかなりスッキリとしたので十数年ぶりに鍵盤のふたを開けてみた。

開けてビックリ玉手箱(古っ)

黒いピアノなのに鍵盤ふたの裏が白いのである。私の頭の中も真っ白になりかけたところで、それがカビであることに気づいた。

ピアノのカビ1(jpg,99.2k)
鍵盤ふた裏のカビ(中央部)

幸いなことに鍵盤自体はフエルトのカバーがかけてあったためか、まったくカビは生えていなかった。

ピアノのカビ2(jpg,108k)
鍵盤ふた裏のカビ(高音部)

それにしてもよくここまでカビが生えたものである。

空気が乾燥している時節だったお陰か、カビは悪臭を放ってはいなかった。(汗)

また、音の鳴らない鍵盤は一つもなかったので安心した。打弦ハンマーが湿気のせいで動きが悪くならないように本体内部に取り付けてある除湿ヒーターに常時通電していた効果があったようだ。

残念ながらピアノ手前の足元には未整理の物が置いてあるために、腰かけて演奏することはまだできない。(苦笑)

それでも冥土 in heaven に旅立つ前に再びこのピアノを弾くことができることは確定しただろう。(笑)


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