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老々介護が身近に迫る

No.95(2017.12.10)


更新が滞っているのが普通になってしまった拙サイトではあるものの、三か月の間放置したままというのは久しぶりだと思います。

今回は更新できない訳がありました。

高齢にもかかわらず健康体で40年間病気をしたことがなかった母が、突然体調を崩して入院することになったため、私が実家に帰っていたからです。

急な出来事だったので身一つでの帰京になりました。

当初は二週間程度で帰ってこられると予測していたところ、ひと月半ほどの間実家で過ごすこととなりました。

正確には9月下旬から11月上旬までのちょうど7週間でした。

母の病気は顔面に発症した帯状疱疹です。

長い間元気だった母にはかかりつけ医がありませんでした。

そのため医師による診断が遅れたことで病状が重篤化してしまい、結果として入院することになってしまったのでした。

1週間の投薬治療で顔の腫れがひいてきたので退院することができました。

入院中に顔の腫れはひどかったもののまったく痛みがなかったことから、その時点では順調に回復してすぐに母一人で日常生活ができるようになるだろうと考えていました。

ところが顔の腫れが治った退院後に母が激しい痛みを感じるようになったのです。

理由が分からず不安だったので帯状疱疹に関して改めて調べてみたところ、帯状疱疹になった場合、治癒後にに一定の確率で後遺症が残ることがあり、帯状疱疹後神経痛という病名もあったのでした。

私は、帯状疱疹という病気は激痛を伴うらしいということは知っていたものの、後遺症が残ることがあるということはまったく知りませんでした。

顔面がひどく腫れていた時にまったく痛みがなかったことの反動か、母は非常に激しくかつ質の異なる痛みを断続的に感じるようになり、かつ快方に向かう予兆がまったく感じられない状態が続きました。

皮膚科での治療を終えペインクリニックでの通院治療を数週間続けた結果、ようやく母に痛みが少し薄らいできた実感がありました。

やっと快方に向かい始め、母自身が一人で生活できるという確信をもてた時点で私は帰宅することができました。

それまでの間、実家で母の生活支援のために私がほとんど家事全般を受け持っていました。

帰宅後に安心して疲れが出たのか、私は二十年近くひいたことがなかった風邪をひいてしまいました。

もっとも症状としては鼻水が出るだけのごくごく軽いものでしたが、完治するまで数週間かかってしまいました。

母の退院後から帰宅するまでのひと月以上の間、お酒を一滴も飲まなかったお陰でこの程度ですんだのかもしれません。

本題とは関係ありませんが、私がこんなに長い期間断酒したのは成人後初めてだと思います。(苦笑)


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