2006年3月分

音楽雑記帳

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3月21日(火) 美学美意識の結晶化職人群

このところ音楽鑑賞というとDVDばかりになっていたところ、久しぶりにCDを聴いてみようという気持ちになりました。

そんでもって聴きましたのが昨年紙ジャケ仕様で再発されましたXTCの「SKYLARKING」です。

何故こんなに素晴らしい作品を聴かないで過ごしてきたのか、思わず過去を振り返ってしまいました。

田舎暮らしを始める2年ほど前に、夜も眠れなくなるほどの心配事が発生し、その時点から農村在住時期を通じて最新洋楽情報に触れなかった浦島太郎ピリオドが私にはあったのでしたっけ。

西暦で言うと1986年から1995年までの空白の10年であります。

この作品は1986年10月発売でした。(泣)

冒頭の小鳥のさえずりに続くゆらゆらシンセ音にトッド風味を感じたものの、楽曲から受ける印象では曲作りに際しての感性と知性の比率がトッドよりも知性重視型かも。

ほとんどの楽曲の演奏時間が3分前後と短いにもかかわらず、それぞれ別世界に連れ込まれてしまいます。

見習えプログレ!、といったところでしょうか。(笑)

アナログ盤だった時のB面の最初の2曲からは初期のビートルズ・サウンドの影響が、、、

それにしても10ccELOと比べると、ネジレ具合が複雑ですわ。(苦笑)

英国の歴史や文化に通じているとより深く味わえるのでは、と思われる世界ですね。

が、そんな教養とは無縁の私でも音楽として充分十分十二分に楽しめましたよ。

その昔聴いてもピンと来なかった「BLACK SEA」(紙ジャケ仕様)も買わなくっちゃ、っと!

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3月11日(土) どなた様?

で、ドナ・サマーです。(苦笑)

今回もDVDでしてタイトルは「LIVE & MORE ENCORE!」。

前回載せたピタガブの新作DVDや、ザッパ大先生のDVD「BABY SNAKES」が鑑賞待ち状態なのに、あえて割り込んできたのが彼女でした。

アマゾンがいけねぇ~んだアマゾンが。

そもそもアマゾンのおすすめ商品に登場したのがこの輸入盤DVDだったんです。

特に彼女のファンではない私でも、世代のせいかベスト盤CD2枚組は持っていたりしますが、、、

いやぁ~、アマゾンのレヴューを読んだら買いたくなりますわな本当。

買うかどうかの結論を数ヵ月に渡って先延ばししてきたのものの、在庫1点あり、にまんまと背中を押されてお早めに注文してしまったわけで。

が、買って良かったっすぅ!

泣いて笑って踊って滑って転んで大分県でした。(失敬)

やっぱアメリカ合衆国のショウビズの底力には凄いものがありますね。

だいたいやねぇ、歌の伴奏は生でしょ生。

カラオケの出現で失ったものは大きいとあらためて思い知らされましたよ。

私と同世代でその昔ディスコ(死語)にて踊った経験のある方にはおすすめです。

お値段はアマゾンで約1,800円でした。(安過ぎ)

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3月4日(土) 娯楽の格差

先月に見終えたのにこのコーナーに感想を載せる時間がありませんでした、っと、いきなり言い訳で始めます。

peter gabrielのDVD「GROWING UP LIVE」であります。

昨年中に何度か見たことは見たのですが、途中からもう一人の私状態になってましたんで、今回は日中に素面で鑑賞しました。(苦笑)

なんせ「STILL GROWING UP LIVE & UNWRAPPED」を買っちゃってんので、背中にプレッシャーも感じ始めての再鑑賞完全版となりました。

内容は、まあ期待通りで落胆することはないものの、感動の程度も予想通りと言ったところでしょうか。

ライナーにもありましたが、ソロ3作目4作目に収録されていた楽曲が演奏されていないのはファンとしてちょこっと寂しいかも、、、

しっかしイタリアの観衆はノリがいいっすよ!

楽曲によっては、ゲスト参加しているアーティストの歌唱が録音されたものだったりするわけですが、そんなことは全然気にもしないのはラテン気質の成せる技か。(笑)

そこで日本人の私は、ふと気が付きました。

コンサートといっても、これだけ大掛かりになってくると演奏会ではなくて限りなく見世物に近くなることに。

そうか、大規模ロックコンサートって貧乏人庶民が楽しむ見世物だったんだ。

本来上流階級の方々が楽しむのがクラシックの演奏会やオペラ等であって庶民はお呼びでない。(死語)

私は、どカントリーを除けば、どのジャンルの音楽にも好きなものはあります。

が、クラシックやジャズ限定ファンの方々が醸し出す雰囲気に違和感を抱くことも多々あります。

私が最初に好きになったのがブルースロックだったからかもしれません。

やはり、「貧民の貧民による貧民のための音楽」、がしっくり肌に馴染む、音楽においても生涯一貧乏性な私です。

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