2003年11月分

音楽雑記帳

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11月30日(日) 寡作の人

もう随分長い間彼の作品を聴いていなかったなぁと思っていたところ、実は純然たるソロアルバムで聴いていなかったのはたったの1枚だけだったという寡作の人。(笑)

その人david sylvianの最新作「blemish」を聴きました。

内容はというと歌唱の伴奏として、自身が演奏したギターの音によるサウンドコラージュによるものとデレク・ベイリーによる調性を感じさせない即興ギター演奏によるものの二つに大別されます。

譜面にすることが不可能な音楽ですね。

それでも聴かせてしまう彼の声の力よ!

私は思わず続けて2回聴いてしまいました。

大衆受けする音楽ではありませんし、彼自身それをねらって表現活動を続けているわけではないでしょう。

でも、良いですよ本当に。

聴いているうちに自分の心や魂の輪郭、境界線というようなものを意識していることに気付きました。

不思議な人です、彼は。

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11月22日(土) 隅にしか置けない

一昨日しばらくぶりに地元のCD屋さんに行ってみたところ思わぬ収穫がありました。

peter gabrielの最新ライヴ映像を収録したDVD「GROWING UP LIVE」と、ロバート・フリップ抜きのキング・クリムゾン(?)である21st CENTURY SCHIZOID BANDの「LIVE IN JAPAN」(CDとDVDの2枚組)が発売されていたのです。

もちろん2作品とも買うことを即決!

さらに拙サイトの「網以後すぅ」からリンクしているmasakiさんのサイト「M's HOME」の音楽日記で紹介されていたのを見て聴きたくなったdavid sylvianの新作「blemish」も手に入れました。

ロバート・フリップとの共演以後に発表された彼のアルバムを聴くのは今回が初めてですから、かなりご無沙汰していたことになるでしょう。

せっかく楽しみな作品群が手元にありながら、時間がなくてまだまだ見てない聴いてない状態が続いています。(泣)

それにしても隅に置けないでき(と思われる、または思いたい:苦笑)のこれら3作品がそろって地味に隅に置いてあったという悲しい現実。

あまり期待に胸をふくらませ過ぎないように注意しつつ、じっくり鑑賞できる時を待とうと思います。

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11月14日(金) 無音でも続く高揚感(「間」か)

先日Led Zeppelinの「伝説のライヴ(HOW THE WEST WAS WON)」に収録されていて未聴だった長尺もの2曲「Dazed And Confused」と「Whole Lotta Love」をようやく聴き終えました。

演奏のできでは劣っていた来日公演を思い出し懐かしんでしまいました。

2曲とも当時お約束であったメドレー形式での演奏で、曲間に無音状態になる部分があります。

それでも聴衆の高揚感を維持させてしまう彼らの力量は、当時現地では多用されていたであろう「お薬」の力を差し引いても凄いものがあると認めざるを得ません。

演奏が完璧でないところが魅力を増大させるという不思議さ。

メンバー全員にとってお互いに幸運な出会いだったことは間違いないでしょう。

スタジオ録音盤にはそれはそれで面白さはあるものの、彼らの本質はライヴバンドであったことを久しぶりに思い知らされました。

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