7月26日(木) |
私の名前で出ています 前回の日記でとりあげたCDを買った際に、いわゆる第2期ジェフ・ベック・グループの2枚のアルバムも手に入れました。
その昔FMラジオで放送されたこのグループのBBCライブをカセット・テープに録音し繰り返し聴いていたので知っている曲がいくつかありました。 当時、黒人特有のコブシを多用する歌唱法に違和感を感じました。
このバンドの演奏スタイルに合っていない歌い方のように私には聞こえてしまうのです。 2作品とも重ね録音が少ないのでライブと比べても音数があまり変わらない潔さには感心しました。 1枚目の「ROUGH AND READY」からは「NEW WAYS TRAIN TRAIN」の1曲だけがそのライブで演奏されていました。 ギターのチューニングがくるったままで演奏を始めてしまい曲の最中に修正してしまうという離れ業で驚かせてくれました。 日本語では「粗製濫造」という意味になるらしいタイトルの1作目のアルバムは全体を通して物足りなさが残りました。 そのライブでも最初に演奏された「ICE CREAM CAKES」で始まる2作目の方は完成度が高いし録音も良いです。
ライブで聴き馴染んでいた「GOING DOWN」や「DIFINITELY MAYBE」のスタジオ・テイクも楽しめました。 インストゥルメンタルの名曲である後者のライブ演奏の際にスライド・ギターでハーモニーを付けていたのがボーカリストかどうかで高校生の頃に友達と口論になったことを思い出しました。 ところで、ヤードバーズ以降、ソロで活動するようになる以前に彼が結成したバンドはすべて彼自身の名前を冠していたことに気付きました。 商業的理由からか、それとも彼の性格、人間性によるのでしょうか!? - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 前回疑問に思っていた「RICE PUDDING」の唐突な終わり方についてある読者の方からメールをいただきました。 アナログ盤でも同様だそうで、これで一安心できました。 どうもありがとうございました。 |
7月10日(火) |
過去の人脈再認識 この頃どうしても欲しいというCDがないので、なんとなくCD屋さんをぶらぶらしていました。 すると名盤コーナーに懐かしいnicky hopkinsの「The Tin Man Was A Dreamer(夢見る人)」(1973) を発見しました。 それと一度も聴いたことのない彼のデビュー作品「The Revolutionary Piano of Nicky Hopkins」(1966) も一緒に置いてありました。 買うか買うまいかしばらく悩みましたが、死ぬ前に聴いておきたいという毎度の口実で結局2枚とも買ってしまいました。 「夢見る人」とは高校生の時にバンド仲間の友達の家で聴かせてもらって以来の出会いです。
彼のあだ名が曲名になっている3曲目の「EDWARD」がそれでした。
彼のピアノ演奏スタイルはクラシックを基本にしながらも、それにアメリカ南部の奏法を脂抜きしてからミックスしたものです。 また彼の作った曲では独特の切なさと繊細さ(軟弱ともとれる)をも感じさせてくれます。 彼が60年代後半から70年代にかけてセッション・ミュージシャンとしてビートルズ、ローリング・ストーンズ、ザ・フーなどのレコーディングで大活躍したことは知っていましたし、また耳にもしてきました。 しかし彼がクイックシルバー・メッセンジャー・サービスに加入して2枚のアルバムを発表し、しかもそれには前述の楽曲「EDWARD」も収録されていることは、添付の解説を読んで今度初めて分かりました。 さらに、だいぶ前に買った詳しいクレジットのない海賊盤風で怪しげな2in1もののCDに入っていた「No More Changes」が彼の最後のソロ・アルバムで、もう1枚分の「Sweet Thursday」が彼がその後に結成したバンドSWEET THURSDAYの作品だということも判明しました。 クイックシルバー・メッセンジャー・サービスは地元では2枚組ベスト盤しかなく、「EDWARD」は含まれているもののとりあえず保留。 同解説で触れていた第1期ジェフ・ベック・グループでの彼の楽曲「GIRL FROM MILL VALLEY」が聴きたかったので、2in1の「truth & beck-ola」を手に入れました。 私はベック、ボガート&アピス以前のジェフ・ベックの作品はリアルタイムではほとんど聴いていませんでしたので、初聴きにちかいです。 問題のその曲ですが、ソロを聴いた後では納得してしまう作風でした。 ところで、このアルバムの最後の曲「RICE PUDDING」は7分ちょっとで唐突に終わるのですが、これでよいのでしょうか?
そうそう彼が参加していたザ・フーの「Who's next(+7)」をじっくり聴き直してみよう。 |
7月2日(月) |
「ベスト」という名の寄せ集め 整理整頓されていないオーディオCDを見渡していたところ、見覚えのないCDを発見しました。 ケースに貼ってあったバーコード・シールで思い出しました。
タイトルは「ミュージック・ライフ RCA篇」で平成2年発売。既に11年経過。 同誌の創刊40周年特別企画としてレコード会社別に発表された12作品のうちの一つのようです。
私がMTVで見て好きになったリック・スプリグフィールドの「DON'T TALK TO STRANGERS」と、連れ合いが何故か気に入っていた産業ロック系の曲であるスターシップの「WE BUILT THIS CITY」が入っていたために買ってしまったものと思われます。 あるアーティストが何作品かを発表した後にベスト盤を出すことは昔からよくありました。 経済的理由、住宅事情、優先順位などでそのアーティストの全てのアルバムをそろえ(られ)ないファンにとっては存在意義のあるものでした。 昨今はあるコンセプト(嫌な言葉)のもとに、それこそジャンルを超えて色々な楽曲をまとめた作品が商品として好調なようです。 IT革命(これまた嫌な言葉)でソフト(この場合楽曲の音声データ)のみが商品として流通するようになればハード(この場合寄せ集めCD)に対価を支払う無駄は解消されるのでしょうか!?(結果ゴミも減る、かな<怪しい) それとも情報(商品)過多で、もはや第三者にあらかじめ絞り込んでもらわないと個人で自分の好みすら判断できない事態になっているのかも、、、 |