10月21日(土) |
名前を知っていただけ 先日モントルー・ジャズ・フェスティバルをテレビで見ていたら、夫婦そろって釘付けになってしまう演奏がありました。 音楽の好みでは重なり合う部分がほとんどない二人が共に感動したのはjohn lewisのピアノのソロ演奏です。 彼がMJQ(THE MODERN JAZZ QUARTET)のメンバーだったことはジャズに詳しくない私でも知ってはいました。 悲しみに耐えている姿を連想させる曲目のタイトルは「Django」です。 これは伝説のジャズ・ギタリストdjango reinhardtのことだな、というくらいの知識はありました。 後日さっそくCD屋さんでさがしていて知ったのは、これがジャズ史上の名盤とされているMJQのアルバムのタイトル曲であったことです。 それにしてもジャズ史にうとい私。 私が生まれる前に発表されたモノラル録音のそのアルバムと、昨年出た「Django」が収録されている彼のソロ・アルバム「evolution」を買いました。 この曲はギタリストdjangoの死(1953年)を悼んでjohn lewisが作ったものであることが分かり、その曲調にも合点が行きました。 ところで最近知ったのですがウディ・アレンの新作「ギター弾きの恋」が年末に公開されるそうです。 彼の映画は初期のドタバタもの以外はだいたい好きなので久しぶりに映画館に行ってみようか、などと思ってしまいました。 偶然ですがこの映画もdjango reinhardtと関係があります。 |
10月11日(水) |
DVD?いやOVOです Peter Gabrielの新しい作品「OVO」を聴きました。 生楽器のかけがえのない素晴らしさを熟知したうえで最新デジタル技術を駆使する、という制作方法はあいかわらずです。 また、いつものように民族音楽活用度も高いです。 なにやらロンドンのミレニアム・ドームなるもののために作られたそうなので純然たるソロ作とは言えないかもしれません。 ゲスト・ボーカリストがリードをとる楽曲が多いです。 6曲目の「Father, Son」の彼自身の歌声を聴いて安堵してしまうのはファンだからでしょうか。 全体を通してスケールの大きさと完成度の高さには感心してしまいました。 ただしこの非の打ちどころのない完璧さに対して集中し続けるのには相当なエネルギーが必要です。 徹底的に無秩序を廃した構成に息苦しさを感じてしまうのは何故。と考えさせられてしまいました。 |