1999年3月分

音楽雑記帳

トップページへ
---------------

3月30日(火) 生きてるうちに見たかったんだ、これ

心待ちにしていたjoni mitchellのLD「SHADOWS AND LIGHT」をやっと手に入れた。v(ToT)v

90年に発売された2枚組CDはすでに聴いていたが、映像があるとないとではまったく別物だ。

今は亡きジャコの勇姿を見ることができるのだからファンは絶対「買い」だ。
79年前後のジャコはウェザー・リポートの来日公演で何度も見たが、その時の感じとは大分違っている。ライナーによるとジャコがバックのリーダーだったそうで、そのせいかやけに真面目な好青年している。

彼の演奏内容もお馴染み「十八番」の技はすべて披露していて嬉しくなる。CDではカットされていたソロもLDには入っている。ウェザーの来日公演時のソロと比べるとちょっとおとなしいが一見の価値ありだ。特に動きをアップで見ると彼がR&B好きの根っからのソウルマンであることが分かる。

CDで聴いた時はあまり目立たなかったパット&ライルのコンビも映像で見ると重要な役割をになっていることがよく分かる。「パットのソロ」を聴くと音楽性がこの頃からまったく変わっていないことに気付く。それでも引き込まれて金縛り状態になってしまう悲しいファンの性よ。(^^;)

マイケル・ブレッカーはただ1人「お仕事」的な態度で吹いているがその演奏内容は例によって良い。

ジョニ、パット、ジャコの3人がお互いに顔を見合わせて生き生きと演奏している姿は見る者の心もおどらせる。

この3人のうち誰か1人でも大好きだという人は廃盤になる前にさっそく買いに行こう!(DVD、ビデオもあります)

---------------

3月26日(金) エレクトリック・ギターの可能性

やっとjeff beckの最新作「who else!」を聴くことができた。

ソロになってからの作品では「Flash」以降を手放してしまった私は、ヤン・ハマー・グループとのライブが一番好きだ。音質はあまり良くないが「BLOW BY BLOW」より聴く頻度は高い。

最新作はそんな私を大満足させてくれる仕上がりだ。ライブの曲も一部含まれているが、スタジオ録音の曲もライブの醍醐味が上手く「生け録られて」いる。

このアルバムにはセカンド・ギタリストとしてjennifer battenという女性も全面的に参加して大活躍している。しかし、二人のギターはその音色だけでもはっきり判別できる。

ベックはすべてフィンガー・ピッキングでピックは一切使っていないのだが、音色のコントロールが凄まじい。またエフェクターもまったく使用していないそうだ。(ミキシング時の残響付加は除く)

にもかかわらずリング・モジュレーター的な音まで出してしまう!

おそらくハーモニクス奏法を使う時以外も弦の振動しているところに微妙に指で触れているのだと思われるが、凡人には理解不能だ。

エスニック・フルートやバイオリンに対してもロング・トーンの表現力で一歩も引けを取っていないのには改めて驚かされた。

一つのフレーズの中での音色(倍音成分)の微妙な変化を聴き分けることができなければベックの魅力は半減してしまうだろう。

おっとそれから下の11日分で書いた「どプログレ」については私には意味不明だ。しいて言えば変拍子の曲があるからか?私にはプログレにはまったく聞こえなかった。

---------------

3月17日(水) 脇道は枝分かれ?

頑固者としては「テクノ」と言われればイコールkraftwerkとなってしまう。

彼らの音はアルバム「AUTOBAHN」が発売された頃初めて耳にした。その時はタイトル曲がビーチ・ボーイズの「Fun Fun Fun」に似てるなぁー、と感じたくらいの印象しかなかった。

凄さが分かったのは細野晴臣氏が、YMOの1枚目を完成させた頃、つまりYMOがまだブレイク前の時期にFMの深夜番組で紹介した時だった。

アル・シュミットがミキシングし直す前のYMOの1枚目を聴いて面白いと思っていた私は彼らの曲を聴いて次元が違うと思ってしまった。YMOより音数が少ない、というより必要最小限の音で構築されていながら一音一音の品位は高いのである。当時でも大人と子供くらいの差はあるなと思った。

「テクノ」は決して主流ではなかったが日本でも面白いバンドがいくつか活動していた。その後、主流から遠ざかるにつれ内外を問わず「テクノ」の分類が「メタル」同様に細分化していったように思う。

現在日本の音楽界はロックが主流らしい。だから分類も細分化されていないのか?

しかし「小室系」、「渋谷系」、「ビジュアル系」と日本独自の名前のどれもが音自体を表わす言葉ではない。

---------------

3月11日(木) 今月発売予定の期待作2点

最新情報にうとい私は、先日書店で立ち読みしていた雑誌で偶然jeff beckの新作が発売されることを知った。この14日に国内盤が出るそうでタイトルは「フー・エルス」となっていた。

その記事によるとギターの音色が素晴らしく、「どプログレ?」している曲もあるらしい。が、この筆者のいうプログレとはどういうものかは分からない。プログレというジャンルも狭いようで音楽性はかなり広いからだ。
聴いてからのお楽しみといったところか。

続いてLDの再発もので25日発売予定。

ずっと廃盤になっていたjoni mitchellSHADOWS AND LIGHT」映像版だ。ジャコ・パストリアス、マイケル・ブレッカー、パット・メセニーらがバックをつとめるこの作品は彼らのファンも再発を待望していたもので、もちろん私も3人の大ファンである。

当初は先月発売予定であったが新たに2曲を加えて完全版として再発することになり遅れたらしい。期待はさらに高まってしまう。デジタル・リマスターで音質も向上しているのだろうか。

---------------

一月前の雑記帳 | 最新の雑記帳 | 一月後の雑記帳