11月30日(月) |
熱っぽい風邪にきくPG 今朝起きたら唾を飲むと喉が痛いじゃありませんか。いかん!風邪をひいたかも、、、今のところ寒気はしないので熱はないだろうし、他の症状としては時々頭がボーッっとするくらいである。 もしこれから発熱して寝込んでしまったらPGのお世話になるとするか。 私は風邪で寝込んでウンウン唸っている時にpeter gabrielを聴く。特にサード・アルバムが最適だ。 異様な繊細さと狂気を含んだ緊迫感が恐怖心を煽り、本能であるところの自然治癒力を呼び起こしてくれる。 風邪をひいている人は是非お試しを。ただし感性によっては風邪をこじらす事があります。 なお、後期クリムゾン(戦慄~レッド)にも同様の効能があります。 |
11月25日(水) |
リード・ドラム&リード・ベース この表題だけでこのバンドを思い起こした人は真のロック・ファンだろう。THE WHOである。そしてアルバムは「LIVE AT LEEDS」。 アナログ盤は私のギター教則盤であったが山ごもりする際にCDを持っていたので処分。私はコレクターではないのだ。現在持っているのはリミックス、リマスターされ、しかも新たに8曲も追加された25周年エディションである。これははっきり言ってオリジナル・アナログ盤より断然良い。 ノイズがなくなっている上にスタジオでの後処理が除かれ、潔い音になっている。生の迫力をこれだけ上質に記録した作品は希だろう。 こんな風に叩けたらかなりのカタルシスがあるだろうドラム。この音量じゃあ難聴にもなるだろうベース。気合を入れてあばれまくる自由。小細工なし。そして音楽をちゃーんと聴いている聴衆にも好感がもてる。 私にとってはいつ聴いても精神に活力を与えてくれる一生ものの一つだ。 |
11月20日(金) |
いっちゃってる女性「ウェルカム・バック」 リトル・フィートをバックにレコーディングした時に初めて矢野顕子を知ったのだったか?とにかく遠い昔のことなので定かではないが、本格的に注目し始めたのはYMOのサポートをした頃からだったと思う。 彼女は、時代がアナログ盤からCDに変わっても私が聴き続けている数少ない邦楽アーティストであり、独自な世界をもっていて一線を越えちゃってる危ない天才である。 表題のアルバム「ウェルカム・バック」から最新盤の一つ前の「Piano Nightly」まではずっとフォローしているが、「ウェルカム・バック」を一番聴いてますねぇ。 童心に帰って歌ってしまったり(私だけか?)、前衛的手法にハッとさせられたりします。「春咲小紅」の印象しかない人は呆気にとられるかも。 それから「Piano Nightly」の4曲目「想い出の散歩道」、歳のせいかこの曲を聴くたびに涙腺がゆるんでしまう。オリジナルはアグネス・チャンだそうだが聴いたことはない。どんな感じなのだろうか?知っている人がいたら教えてください。 さらに、日本で生まれ育ったのに、「ごはんができたよ」をまだ一度も聴いたことのない人! 生きてるうちに一度は聴いてみてください。 |
11月18日(水) |
「The Yes Album」におけるスティーブ・ハウの功績 ギターの4、5、6開放弦を使った「荒野の7人」似のフレーズで始まるこのアルバムはyesの3枚目で、ピーター・バンクスにかわってスティーブ・ハウが加入した最初の作品である。 最近出たバンクス在籍時のBBCライブのライナーでバンクスはハウに対する反感からか、ハウが入る前からyesの独特のスタイルは確立されていたと強調していた。しかし改めてこのアルバムを聴き直してみて、やはりハウの貢献度は大きい。 この時点では曲作りにはほとんど参加していないがそれでもハウのギター奏法の守備範囲の広さが上手く生かされているし、明らかにバンド全体のアンサンブルも向上している。 ハウのバラライカから始まる「I'VE SEEN ALL GOOD PEOPLE」、ギターのアルペジオがとても美しく終盤の循環コード部分の作曲も担当した「STARSHIP TROOPER」、攻撃的10拍子から始まり中間部ではすでに複数の拍子が複雑にからむ展開もみせる「PERPETUAL CHANGE」、さらに1曲目の「YOURS IS NO DISGRACE」の4曲はその後も彼らのライブでの定番ナンバーになっている。 蛇足になるがスティーブ・ハウはマクロビオティック実践者で玄米菜食である。 |
11月16日(月) |
ミキシングにエゴ丸出しの「yesshows」 毎日真向法をする時にCDを聴いている。 今朝はyesのライブ「yesshows」にした。DISC1の「STIME AND A WORD」から「GOING FOR THE ONE」へのメドレーが大好きだから。 しかし2枚を通して聴くのは少しつらいものがある。決して演奏の出来が悪いからではない。ミキシングのバランスが異常だからだ。 このアルバムは何度か発売が延期されたがそれはメンバーがそれぞれミキシングをやり直していたかららしい。そしてそのミキシング合戦の最終勝者がクリス・スクワイヤーになったので、とにかくベースの音がデカイ。 ギターにはほとんどショート・ディレイかけっぱなし状態でかんの虫が疼くしキーボードの音の広がりもなし。持っているのはリマスター盤だが元が良くないので意味なし。やはり前述の2曲だけを聴いた方が精神衛生上良さそうである。 私が一番好きな「海洋地形学」を作っていた頃、そうです、初来日した時のチケットを25年も前なのにまだ持ってました。(笑) というわけで載せてみました。
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11月12日(木) |
ゲーリー・バートンの新作「like minds」 pat methenyのファンとしては彼が参加しているCDは必ずチェックしてしまうのだが、大きく外してしまうことも多々ある。彼の恩師であるバートンのリーダー作では90年の「REUNION」にも参加していたが、自分よりビッグになった弟子を前にして師匠の方が畏縮してしまったような感じが伝わってきたのであまり聴かなかった。 この新作の他のメンバーはチック・コリア、ロイ・ヘインズ、dave hollandである。このラインナップになった詳細はライナーノーツに譲るが、それぞれが不思議な関わりを過去にもっているのが興味深い。 全10曲のうち6曲がテイク1だというだけあって全員の演奏が見事に調和している。丁々発止の緊迫感はないが、良い意味で「音楽」しているオーソドックスなジャズである。コリアが触媒として一役買っているのが偉い。 |
11月7日(土) |
10ccリマスターで再発売 アナログ盤で持っているアルバムのCDをさらに買う、というあまり嬉しくないことを続けていた頃に10ccの「How dare you!」も手にいれた。デジタル・マスタリングされているのでさぞかし音質が向上しているだろうという期待は、思いもよらぬ形で裏切られた。なんと曲がフェイドアウトしていくとともに高域も落ちて段々こもった音になっていくのである。 当時のCDにはピーク時に音がわれるものやアナログ盤より音質が向上したとは思えないものも多かったが、こういう欠陥は初めての経験であり、大好きな作品だけに落胆度も非常に大きかった。 先日この作品を含む4枚のアルバムがデジタル・「リ」マスター化されて今年の2月に再発されていることを知り恐る恐るまずこの作品1枚を買ってみた。うーむっ、デジタルの技術革新は凄い!以前にジミヘンのLDを聴いた時にもアナログ盤より音がクリアーになっててぶっ飛んだが、録音に異常に凝っている10ccだけに驚きもひとしおであった。 1,750円というお手頃価格にも後押しされ、残りの3枚も当然買った。10ccを知らない人でも「アイム・ノット・イン・ラブ」は絶対どこかで一度は聞いているはずです。まず1枚ならこの曲が入ってる「THE ORIGINAL SOUNDTRACK」が一押しです。 |
10月某日 |
「君たちさいこ(最高)だよっ!」 ジョン・ウエットンのこのセリフを聴くためにU.K.の「NIGHT AFTER NIGHT」を買う。(嘘!)本当は、アナログ盤の時にも他の2枚は廉価盤(笑)で持っていたが、何故かこの来日公演ライブ盤だけは買っていなかったからである。当時友達の家で聴かせてもらったのになんで買わなかったのかが今分かった。あんまり良くないからであった。(爆) オープニングのタイトル曲とラストの曲以外の曲でのテリー・ボジオのドラムが寒い!ザッパのニュー・ヨーク公演では凄まじい演奏をしているのにここではまったく覇気がない。なんでやねんっ? そう言えばこのアルバムを聴かせてくれた友達は実際にこのライブ収録公演に行ったのだが、その彼が私に、冒頭の「U.K.コール」がやらせであることを教えてくれた。これだけ従順な聴衆を前にしたジョン・ウエットンのこのセリフが、彼の本心からのものに変わったであろうことは察するに難くない。 |