トップページへ

心肺機能酷使

No.250(2023.04.10)


毎朝の山道散歩で何気なく非常に危険なことをしてしまっていたことに気づきました。心臓を酷使していたのです。

以前から私は狭心症予備軍であると自覚していました。突然胸が痛いような苦しいような状態になり、水を飲むと治るということが年に数回あったからです。

定期健診の際に心電図で異常が検知されたことはありません。ただスポーツ心臓だといわれたことはありました。

そのような経緯から生まれつき臓器の中で肝臓は強いが心臓は比較的弱いのだろうと常々思っていました。

山に登って降りてくる往復約一時間半の早朝散歩を1年以上続けています。以前は比較的平坦な道を競歩のように早足で歩いていました。

登り坂を早足で歩くと平坦なところでのそれとは違う負荷が筋肉や心肺機能にかかるためか、苦しさの質も違うと感じます。

タイムを競うわけではないのに、悪い癖というか、年寄りの冷や水というか、少しでも早く歩こうと自分をいじめていました。

そのうちに苦しくなっても速く登り続ける方法はないかと思うようになりました、強いられたわけでもないのに。(苦笑)

で、思い出したのです、ハイパーベンチレーションを。若い頃スキューバダイビングのライセンスを取る際に習ったもので、簡単にいえば意図的過呼吸でしょうか。
シュノーケリングで、より長くより深く潜りたい時に効果を発揮するのですが、水中ブラックアウトで事故を起こすリスクもあります。

水中ではないのだから問題ないだろうと軽く考えていた私は、登る際に数回繰り返して行なうこともありました。すると確かに速く登り続けることができ、効果てき面でした。

数週間そんなことをしばしば続けていたら心臓が悲鳴をあげたのです突然に。

以前にあった水を飲めばおさまる胸の苦しさに似ているのですが、それよりは軽い症状が出たのです。それも一日に何回も周期的に。
最初はハイパーベンチレーションが原因だとは思い当たりませんでした。

とりあえず心臓の様子をみながら散歩を休んだり距離を縮めてみたりしました。

二週間くらいで回復してきたと自覚できたので山道を普通の速さで歩いてみました。道中苦しくなることもなく心臓は致命的な状態ではないと感じました。

不安が緩和され平常心でふり返って再考した結果は、心臓不調の理由が疲労蓄積や老化ならもっと早くこの状態になっていたはずだ、ということです。そしてここ数週間のハイパーベンチレーションが主因だと推測するに至りました。

散歩は競技ではないのだから苦しくなったらペースを落とせばいいだけのことです。(苦笑)
ランニングハイならぬウォーキングハイで判断力が狂ったのかもしれません。

この程度で済んでよかったです。今後は心臓の声に耳をかたむけ大切にしてつき合っていこうと思っています。

死ぬまでステントのお世話になることなく過ごそう、という決意を新たにしました。


前に戻る 目次へ戻る 次を読む