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土石流災害に思うこと (3)

No.214(2018.07.20)


ほどなく国内の材木供給量を増やすべく国としてスギ、ヒノキの植林を奨励するようになったとのこと。

山林を所有している人たちは将来の収益を期待しつつこぞって植林をすすめたのだそうだ。

しかも植林の準備作業で切り出した山にもともと生えていた雑木が、パルプの原料となるチップ材に加工して活用できたことから商品価値があったので、植林に着手した段階で臨時収入が得られることにもなったのだそうだ。

ところがその後植林したスギやヒノキが材木として利用できるまでに成長する前に、価格の安い材木が外国から輸入されることとなってしまったとのこと。

当然のことながらその影響で材木価格が暴落してしまう。

当初の期待に反して金のなる木ではなくなってしまったのだった。

良い材木を生産するには苗木を植えたあとの適切な管理が欠かせないことも教えてもらった。

均一な太さで育った幹ほど材木にする際の歩留まりがよく、幹が長いほどとれる材木の量は多くなるので苗木は最初は密植するのだそうだ。

その後成長にしたがって適切なタイミングで順次間伐する必要が生じてくる。

知った時には葉もの野菜などの間引きと同じような管理方法だと感じた。

また、製材して材木にした時に「ふし」が出ないように適宜枝打ちをする必要もある。

良い材木を生産するためには苗木を植えただけではだめなのだ。


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