トップページへ

続・老犬と暮らす

No.201(2015.10.25)


老犬パルは子犬の頃から食が細くて、ドッグフードの一日分規定量を食べきらないことが多く、暑さでさらに食欲が減退するのか、きまって夏痩せをするような犬でした。

食べ方も犬にしてはかなりよく噛んでゆっくりと食べる方で、ドッグフードを食べては水を飲んでを繰り返す、と悠長なものでした。

我家では「お公家様食い」と称していました。

恐らく子犬の時に、餌を早食いしなければ食いっぱぐれる、というような過酷な生存競争にさらされなかったからだろうと思います。

そんなパルは、前回の更新時から程なく足元に置いたドッグフードを食べたり水を飲んだりするのが不自由になっていきました。

後ろ足が相当弱ってきたために、立っている時もお座りの姿勢をとっても安定せず、横倒れしそうになってしまうからです。

加えて視力の衰えも進んで、餌や水の位置が分かりにくくなってもいるようでしたから。

仕方がないのでドッグフードや水が入っている容器を手で持って、パルの口の下にあてがうとともに、倒れそうな時には身体を支えてやったりしています。

幸い食欲はまだ旺盛で、平均すれば一日規定量の九割ほどを食べ続けてますし、快便でもあります。

夕方に沢山食べさせ過ぎたために、翌朝玄関内で粗相をしてしまったことが二回あったことはあったものの、飼い主による人災と考えました。(苦笑)

それ以降は、朝昼に多めに与えても良しとするかわりに、朝昼の食べ残し分が多かったとしても夕方に一日分の残り全部を食べさせるのはやめることにしたためか、粗相はありません。

老化のレベルが一段階上がるのは歩行困難になってからなのでしょうか。

犬の老化に関しては既に未知の領域に入ってしまっているので、今後の展開は読めません。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
関連情報を電子書籍にしました


前に戻る 目次へ戻る 次を読む