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続・犬の老化現象

No.196(2014.6.17)


今年の夏には満14歳になる我家の飼い犬パルが、今まで飼ったどの犬よりも長寿となった話の続きです。

昨夏の暑い時期に散歩をしていた時に、初めてパルの様子が今までと違うことに気が付きました。

曲がり角に差しかかる度に立ち止まって左右を見るのです。

当然言葉を話すわけではありませんが、現在位置がどこだか分からないので不安を感じている、ように飼い主の私には見えました。

夏の間は連日同じことを繰り返すので、いよいよボケ始めたのか、とこちらの方が不安になりました。

その後秋口になり涼しくなってきた頃、いつの間にか普通に歩き続けるように戻っていました。

今思えば、暑い時期に長く歩き続けるのがだるいので、曲がり角に来ると立ち止まって休んでいたのでしょう、その際に極まりが悪いので、どちらに進むのか迷っているふりをしながら。

別の機会に書きますが、なんせパルは演技派の犬なので。

ただし、そのだるさ、疲れやすさは本当だったようで、今年になっていつ頃からだったか、歩く速度が極端に遅くなりました。

人間の老化現象でもみられる、いわゆるトボトボ歩きです。

散歩の最初から最後までそんな状態だったら心配してしまうところですが、時として全力疾走を数百メートル続けることもあります。

よく観察してみると、上り坂はトボトボ歩き、下り坂は普通に歩くか全力疾走、という傾向にあることが分かりました。

要するに老体の要求に敏感かつ忠実に従っているようです。

トボトボ歩きをされると私にとっては全然運動にならず、かといって突然全力疾走に付き合わされると心臓がバクバク状態になり、この急激な変化は私の老体には良くないように感じます。

パルが全力疾走後も息を切らさず平然としているのを見ると、トボトボ歩きに付き合わされている身としてはムッとする時も多々あります。

パルは最近耳が遠くなってきてもいます。

まあ老化は病気ではないので、病気にならずに毎回ドッグフードを残さずに食べてくれているだけでもよしとしましょうか。

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