私は意図的に地上波テレビ放送を一切見ることができない状態にしている。
ただし、難視聴対策を口実に国から補助金を得て始まったということらしい衛星アナログ放送は見ることができる。 たまたま今朝放送されていた「ためしてガッテン」を見た。 その昔、私がまだ地上波放送を見ていた頃から続いていて、高視聴率を誇る人気番組だと聞かされている。 今回の前立腺ガンの早期発見をテーマとした放送内容を看過できないと感じたので、以前拙サイトに載せようと思ったが止めておいた体験を採用することとした。 私は基本的に定期健康診断は受けないことにしている。 理由を記すと長くなるので今回は省く。(別の機会に載せるかもしれないが) 例外的に受信したのは3年前のことだった。 私が住んでいる市から、満五十歳に成る居住者は無料で受診できるという通知が来たからであった。 受診した際に行なった血液検査の結果、PSA値が正常値よりやや高く、前立腺ガンの疑いがあるので、精密検査を要するとされた。 ガンの宣告に近い衝撃を受けた私は、大急ぎでネット上にあるPSA値並びに前立腺ガンの情報収集を開始した。 関連情報として、精密検査法に医者が肛門に指を突っ込んで行なう触診もあることを知った私は、何としてでも精密検査を受けずに済ませるべく必死になっていった。(苦笑) 一通りネットの情報を精査したところ以下の2点が判明した。
全ての可能性を考えた上で、精密検査は受けないという決断を下した。 数ヵ月後に市から封書が届いた。 精密検査を受けたかどうかの確認が目的と思われるその書類の文面の威圧的なことときたら、精密検査を受けるまで送り続けてやるぞ、という脅かしにすら当時の私には感じられた。 逆切れした私は、返信用のハガキが同封されていたので、精密検査を受けていないことを記すとともに、理由欄に「前立腺ガンとPSA値の関係は未確定」と記入して返信した。 それっきり何も言ってこなかったので、この件に関してはお仕舞いと思っていたのだが。 読売新聞の一面にPSA検査関連の記事が載っているのが当事者体験のある私の目に留まったのは、その数年後だったと記憶している。 国(厚生労働省だったか)がそれまでは定期健康診断時の必須検査項目とされていたPSA検査を今後は外すという内容だった。 その決定に対して反発する泌尿器科医師が組織する団体(名称失念)代表者のコメントも併記されていた。 その時、私の溜飲が下がった。(笑) 私は西洋医学を全て否定するつもりは毛頭ない。 ただ、治療を行なうか行なわないかを決めるのは、偏りの無い正確な医学的情報を全て知らされた患者自身であるべきだ、と考えているだけだ。 自分自身のこの体験がなかったら同番組を見た際の感じ方も異なったものになっていただろうことは、想像するに難くない。 やはり、テレビ番組はなるべく見ない、という私の判断は正しかった、と自画自賛して終わってみる。(苦笑) |
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