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耳そうじは優しく

No.148(2005.10.08)


私が晩酌をしていると、いつのまにかもう一人の私と入れ替わっていることが時々あるようです。

その人は私よりも身を清潔に保つことに熱心なようで、しばしば鼻をほじ耳そうじをしたり、手足の指の爪をきれいに切りそろえ、手の爪などはさらに切ったあとのヤスリがけまでしてくれています。

が、何事も「過ぎたるは及ばざるが如し」だということを思い知らされました。

数ヵ月前のこと、その人は例によって竹製の耳かきを使って丹念に耳そうじをしていて耳の中を傷つけてしまったのでした、しかも左右両耳とも。(泣)

翌朝目覚めた私が、何だか耳の中がムズムズするので思わず指を入れてみたところ、指先が湿ってる。(汗)

乾性の耳垢しか出ない私にとって、耳の中が湿っているというのは生まれて初めての体験でした。

まっ、二三日で治るだろう、という私の予測は甘かった。

なんと、それは私が「ドレミっちゃん」の仲間入りを果たしたしるしだったのです。(古)

分かりますか、耳だれになってしまったんです。(呆)

それからというもの、耳の中にかさぶたができて治りかかるともう一人の私が爪でかきむしって元の木阿弥、を繰り返すことに、、、

確かに治りかけはすっごく痒いんですが。

ひと月以上もそんな状態が続いて心配になった私は、ネットで耳だれを検索してみました。

漢方薬関連のサイトの記述では、体質的な内因で起こることもあるとされていて、かえって不安が増してしまったのでした。(苦笑)

悲惨な自責悪循環を数ヵ月間に渡って体験したためか、最後にはようやくその人も「我慢する」ということを学んでくれたようで、先日やっと耳だれは完治しました。

結果オーライで、私の耳だれは傷つけるという外因によってのみ起きたのであり体質にまったく問題はない、と思うことにしました。


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