Xさんと親しくなり色々な話をしていくうちに私との共通点に気が付きました。価値観が似ているのです。
二人とも時間を一番大切だと考えていたのです。 ですから残業がないのでこの会社を選んだという理由も私と同じでした。まさに「類は友を呼ぶ」です。 よく「飯を食うために働く」と言いますが、Xさんは「食うために生きるのではなく生きるために食うんだ」と断言しました。 当時の私は経験不足で認識は浅かったと思いますが、基本的には同じ考え方をしていました。 自由な時間を重要視するからこその健康志向というながれも二人とも同じでした。 そんなXさんが最初に教えてくれたのは玄米を炊く際には塩を一つまみ入れたほうがよいということでした。
そして生命力の強い雑穀を少量混ぜるとより良いことも聞き、さっそくその日の帰り道に粟(あわ)を買いました。 また精製された食塩や白砂糖が有害なことなど自然食をするうえでの数々の常識も教わりました。 私はXさんに教わったことは即座に実行していきました。 食事が人に与える影響の大きさ、恐さを知っていたXさんは、そんな私をみていて不安を感じたそうです。
Xさんとの問答が始まってから2週間後くらいだったでしょうか、Xさんが一冊の本を貸してくれました。 |
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