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節度の喪失

No.127(2025.11.30)


「豊か」という言葉から、何が豊かなのかを思い浮かべてみましょう。
あるいは自分はどんな「豊かさ」を求めているのか考えてみます。

「心」です。
という方は続きを読まなくて結構です。(笑)
私の場合は「自然」です、が。

「金銭」や「物品」を真っ先に思い浮かべた方には、よろしかったら続きを読んでいただきたいです。(苦笑)

人間社会において極端な分断と不寛容が進行している主な原因、理由はSNSの浸透普及だと考えられているようです。
私に異論はなく、強く同意します。

「足るを知る者は富む」ということわざで「富む」のは心だとのこと。納得です。

現代社会では物品だけではなく情報も過剰であり、なかば中毒患者のように逃れられない状態でありながら自覚症状なしに自身が不可逆的に変質してしまう。
結果として失われていくものの中に表題にした「節度」も含まれると考えます。

節度の喪失が、高度IT化社会の必然であり、最新の文明病だとすることもできるでしょう。
だとしたら、自然征服的な今の文明にとって「死の病」であり、向かう先にあるものが表出し始めたのかもしれません。

IT長者の方々に「節度」があれば別ですが。(嫌味)


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