国会で高額療養費制度の見直しを進めようとしたところ、猛烈な反対にあって先送りになったことを知ってはいました。反対派の中には、私たちに死ねというのか、という少々短絡的だと思える表現をする人たちもいました。
医学が急速に進歩し高度な医療が実現したことによって生じた事象です。
延命的治療ととらえれば、人工透析、人工呼吸器装着、胃ろうなどと同列に並べられるかもしれません。
保険医療費がよく分かっていない私でも、前述の既存の延命治療とは次元が違う療法の出現だと理解できます。どれくらいの国民がこの実情を知っているのか。ほとんど知られていないのではないかと私は推察します。 一般庶民が毎月数千万円の医療費を負担することは不可能です。よって高額療養費制度が改正された場合に「死の宣告」を受けたのと同様になってしまう人たちが実在することが私にも分かりました。 今回私が問題提起したいのは、この延命的治療法が健康保険適用になる際の経緯はどうだったかの検証です。純粋に患者の立場に立ってのものだったのか、それとも製薬業界の利益確保が優先されたのか、です。
そもそも当該延命治療を健康保険適用にするに際して積極的かつ中心的にはたらきかけたのは誰だったのか。
|
前に戻る | 目次へ戻る |