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意志はどこから

No.107(2022.05.30)


マインドコントロールの存在を知り恐ろしいと思ったのは、ジョン・レノンが殺された一件に関する書籍を読んだことがきっかけでした。

以後、影響力が大きい潜在意識に対して不要な刷り込みがなされないように常時警戒するようになりました。

一般的に注目を集めたことがあった「サブリミナル効果」なるものは、実態が怪しい胡散臭いものであったようですが。

最近「認知バイアス」についての本を読み、同分野の研究が進んでいたことを知りました。

人間の認知には相当なバイアスがかかっているというのは事実なのです。

しかもそれを自覚できないのです。

私が読んだ書籍では、認知バイアスを客観的に分類してそれぞれの解説がなされていました。

普通の科学的読み物とすれば、興味深い内容、で終わりです。

しかし、私のように猜疑心が強く、社会に対する不信感をぬぐえず、かつ被害妄想が頻発する人間にとってはそれではすみません。(苦笑)

研究知見を、明確な目的に照準を定めて特定の対象に用いたらどうなるのでしょうか。

しかも現在は万人がインターネット漬けという「情報攻め」が容易な世の中になっています。

人間を意図的に操るのに格好の状況です。

不要不急(笑)なものを買わされてはいないでしょうか。

その程度のことなら笑ってすますこともできるかもしれません。

マインドコントロールをされて犯罪者に仕立て上げられる。

などということは極めてまれで、一般庶民には無関係かもしれません。

が、政治的信条や価値観を知らず知らずのうちに操作されているとしたら。

個人の力で防ぐすべは果たしてあるのかどうか。

文明の利器を通じて視覚と聴覚にばかり絶え間なく情報を与えることは避けた方が賢明だと私は考えます。

嗅覚や触覚、味覚も同等に併用しながら自然や社会、人々に接する。

心もとないと感じるかもしれませんが、堅実で大切な過ごし方生き方だと思います。


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