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受信拒否は逆効果

No.35(2003.06.20)


皆さんのところへはどのくらいの頻度でスパム(迷惑)メールが届きますか。

今現在私に送られてくるその手のメールは平均すれば週に数通といったところですから、数としては少ない方なのかもしれません。

が、迷惑であることにはかわりありません。

スパムメール本文にはしばしば下記のような記述があります。

このメールが不要な方はタイトルを「受信拒否」としてご返信ください。

このメールが不要な方は---@---.--あてにご返信ください。

数ヶ月前までの私は、指示に従えば今後同じところからスパムメールが届かなくなると考えていたために、馬鹿正直に指示に従っていました。

この行為が結果として逆効果になるという裏の仕掛けを私が知らなかったために、誤った判断をしてしまっていたのでした。

そもそも一度に何百万通も配信するスパム業者にとってみれば、半数以上がエラーメールで戻ってくるのが普通だったそうです。

そしてこのメール到着率の低さが彼らの悩みの種だったようです。

とこらがスパムメール受信者の側に前述した私と同じ対応をする人達が多かったお陰で、スパム業者は返信メールの差出人をリストアップしたメール到着率が高い新リストを作っていたのでした。

確かに私がスパムメールを迷わず削除するように変えて以後はスパムメールが漸減しています。

この事実から私もその手の騙しの被害者であった可能性は高いと考えられます。

そんな経緯で私のメールアドレスも「メール到着率改善新リスト(?)」に含まれてしまったのだろうな、と思わせる出来事が先月末に起こりました。

とうとう私のところにも不正請求メールが送りつけられてきたのです。

そのリストで私のメールアドレスが重複していたためか、まったく同じ文面のメールがそれぞれ30分刻みで3通届きました。

内容はお決まりの未納アダルトサイト利用料金の請求で、月末までに指定口座への入金がない場合の脅し文句もきっちりと記してありました。

アダルトサイト関係など一度も見たことがないのでと知り、もしやあの時の、という心当たりが無きにしも非ずの私は、反射的に記憶の糸を手繰り始めていました。(苦笑)

しかし私は有料サービスを利用したことが一度もないので、これが噂の不正請求メールか、と気付きました。

スパム業者の弁では送付数1万通に対して数人は振り込んでくるということですから、百万通単位で発送すればかなりの額を回収できることになります。

そのスパムメールに載っていた連絡先の電話番号に電話してみたい、という私の無用な好奇心を抑え込んで今回は無視に徹することにしました。

皆さんもお気を付けくださいませ。


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