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不親切ビデオデッキ

No.34(2003.05.24)


我家では、もはや省エネという意識はないままにテレビとビデオデッキの電源プラグは普段コンセントから抜いてあり、利用する時だけ差し込むことが習慣になってしまっています。

テレビと2台のビデオデッキの電源プラグをまとめているテーブルタップの電源プラグを抜き差しすればよいので、そのこと自体は大した手間ではありません。

差しっぱなしにしておくのに比べて面倒な点は、予約録画機能を使う際にはその都度ビデオデッキの日にち、時刻を設定しなければならないことです。

もっともその設定操作は簡単ですし予約録画をする頻度も週に1~2度なので苦にはなりません。

予約録画をするのは主に就寝後の深夜番組です。

以前に予約しておいたはずの番組が翌朝調べてみると録画されていないということが一度ありました。

自分では正しく予約しておいたつもりでしたが、予約録画に失敗したのは後にも先にもその時一回限りだったので、自分では気が付かないうちにちょっとした操作間違いをしていたのだろうと思うしかありませんでした。

ところが先日珍しく夜更かしした際に失敗の原因に思い当たりました。

その晩は2本の番組の録画を予約しておきました。1本目は夜11時から午前0時まで、もう1本は午前0時45分から始まり深夜2時過ぎまで続く番組でした。

そろそろ眠くなってきたと感じた私が、午前1時半頃に自室から寝室に移動する際に何気なくビデオデッキに目をやると、なんと録画状態にはなっていないのでした。

今回は予約録画に失敗している状況をその場で目の当たりにしたためか、不思議と瞬間的にその理由に見当がつきました。

翌日に確認してみたところ私の予想通り1本目の番組はちゃ~んと録画されていました。

ところで私の使っているビデオデッキでの予約録画のやり方は、チャンネル以外に録画開始時刻、録画終了時刻、テープ速度を設定するという一般的なものです。

ここまで読んで失敗の原因が分かった読者の方は、予約録画に関して相当修練(?)をつんだ方でしょう。

さて、ビデオデッキの電源プラグをコンセントに差し込み日時を設定してから録画の予約操作をしたのは当日の夕方でした。

1本目の番組の入力を終え、決定すると2本目の入力が可能になるのですが、私がうっかり午前0時で日付がかわることを忘れていて2本目の日にちも同日のままにしてしまっていたのです。

つまり予約録画の設定をしている時点よりも過去(昨日の深夜)の時間帯を設定したことになるので、本来予約したかったその晩の深夜には録画動作に入らなかったわけです。

その後予約録画機能の入力制限に関して確かめてみたところ、さすがに前日の日付は入力できないようになってはいたものの、時刻に関しては入力ミスを防止するチェック機能はまったくなく、午後に過ぎ去った同日の午前中の番組の予約もできるという「ザル」な作りでした。

ビデオデッキが激安価格になったのはデフレのためだけではなく、修理をすることを考慮しないハードの異常な設計や今回のことで判明した穴だらけのソフトで良しとするコストダウン至上主義の賜物だったわけです。

予約録画の失敗の原因はこんな安かろう悪かろうビデオデッキの性能を信用した私のミスでした。(もう二度と失敗しないぞぉ!)

私なりの常識ではソフトのこんな低次元の動作はバグです。

遠慮なしに言わせてもらえば、「不親切ビデオデッキ」ではなく「馬鹿ビデオデッキ」とした方が適切だったかとも思われます。


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