買ってから6年目になるテレビのリモコンが突然壊れました。
故障の症状は、BS5チャンネル(WOWOW)に切り替える信号がリモコンから出っ放しになるという困ったものです。 ちなみに我家はWOWOWと契約していませんので画面にはスクランブルのかかったわけの分かんない映像が映ることになり音はしません。 幸い数年前に購入したビデオデッキのリモコンが各メーカー製のテレビをコントロールできる仕様になっていたのでそれで代用しました。 なお壊れた当初は、テレビのリモコンから電池を抜いてしばらく置いてから電池をもとに戻すと症状が消えていて少しの間はまともに動作しました。 その様にだましだまし使い続けていたところとうとう完全に故障してしまいました。 チャンネルを切り替えたり音量を調節する分にはビデオデッキのリモコンで十分なのです。 ところがBS放送の深夜番組を録画する際に困ってしまうのです。 テレビを消しても主電源を入れておけばBSアンテナに電力を供給するようにしておく「BS固定」という設定をリモコンからしかできないのです。
今回起きたテレビのリモコンの故障がきっかけで、テレビ本体ではチャンネル選曲、音量調整、入力切替の3つの機能しか操作できないということを再認識させられました。 テレビ設置後に初めて行なう作業のチャンネル設定ですらリモコンなしでは行なえない設計になっています。 思えば6年前、山にこもる引越の時に、それまで15年近く見続けて表示の色も薄くなってしまっていた木枠のために非常に重い23インチのソニー製テレビを処分したのでした。 当時は8年間テレビ放送を見ない生活の後だったので、新たに買うテレビの役割としてはビデオ再生しか頭にありませんでした。 今現代ほどではないものの既にコストダウン競争は激化していたので家電量販店で見るどの製品も価格的には高いという感じはありませんでした。 ですから基本的には画質で機種を選んでしまいました。 ただし、それまでに買ったビデオデッキ、カセットデッキ、テレビのどれもが保障期間が切れる1年後の頃に必ず故障した、という実績(?)のあるメーカー「ソニー」だけはあらかじめ選択肢から除外しました。 最終的に選んだのはシャープ製の24C-W65というワイド画面のBSチューナー内蔵型でした。 目が疲れないように小さめの画面を選択したことは正解でしたし当時ブームだったワイド画面にもそれなりに満足していました。 さらにその数年後にはBSアンテナを購入しテレビ放送もみるようになったので、値段が少ししか違わないからという理由でBSチューナー内蔵型にしておいたことも結果として良かったわけです。 リモコンの不具合のせいで気付いたコストダウンの弊害、と思わぬところに落とし穴があったわけで、そんな製品を選んでいた自分に落胆しました。 壊れたものは仕方がないのでシャープの相談窓口に電話しました。 するとリモコンは修理できないので交換になるとのこと。 テレビの取扱説明書には「補修用性能部品の最低保有期間は、製造打ち切り後8年です。」と載っているので当然交換用のリモコンも8年間は入手可能だろうと考えました。 ところが電話口の相手の回答は、パーツセンターに問い合わせてみないと同型のリモコンの在庫があるかどうか分からない、という思わず我耳を疑うものでした。 リモコンは補修不能、で補修用性能部品は保有しているがリモコンは部品ではない、という理屈なんでしょうか。 リモコンでしか設定できない機能を満載した設計をしておいてそれはないだろう、と腹立たしく思いました。 結局リモコンの在庫があったので助かりましたが、値段はなんと5千円。 テレビ本体で全ての設定ができる設計がなされていたら基本操作は可能なビデオデッキのリモコンで済ませて5千円を費やすことはなかったでしょう。 まさに「安物買いの銭失い」ですね。 そのビデオデッキは、古いデッキが故障した時に修理代の方が高くつくかもしれないということで買い替えた1万円台のこれまた安物です。 最近の安いビデオデッキはコストダウンのために修理するということを前提にしない設計になっているそうです。 今回リモコンが活躍してくれたそのビデオデッキも、時刻設定や録画予約など重要な機能はすべてリモコンからしか設定できないようになっていました。 既に同じ過ちを繰り返している私。(苦笑) 今度もしDVDプレーヤーを買う機会があったら、たとえ値段が高くても絶対に本体で全ての機能を操作できる製品を選ぶぞ、と決意を新たにしました。 |
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