黒人音楽(死語)との野合と一部の評論家から批判された形での彼らの最初の来日公演には行っていません。 この時はトーキング・ヘッズとしては2度目の日本ツアーでしたが、やはりギター、キーボード、パーカッションの3人の黒人サポート・ミュージシャンが同行していました。 個人的にはトム・トム・クラブのアルバムを気に入っていたのでそちらに期待していました。 アルバムに参加していたベースのティナ・ウェイマスの妹も登場しましたが、その立派な体形は視覚的には少し寒いものがありました。 それでもいきなり「バクテン」をして驚かせてはくれましたが。 マライア・キャリーも流用している「genius of love」のノリ(=グルーブ、死語)は生で聴いても楽しさ爆発でした。 さてトーキング・ヘッズの方はどうだったかというと、完成度が高かったです。 そんなにドロドロはしていないのですが、何故か私は呪術的な空気を感じました。 ところで当時の音楽関係のマスコミではずいぶんセンセーショナルな扱いを受けていた彼らですが、1回目、2回目どちらのコンサートも「語り草」になっているようには思えません。 やはり作られたブームという側面もけっこう大きかったのでしょうか。 でも彼らの映像作品「ストップ・メーキング・センス」は今見ても面白いです。
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