2002年3月分

音楽雑記帳

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3月31日(日) くつろぐ

ビデオを観て好きになった映画「ギター弾きの恋」のサントラ盤を買いました。

私が生まれる以前、映画の時代設定でもあった1930年代に生まれた音楽であるにもかかわらず懐かしさを感じるのは何故なのでしょうか。

全編生楽器で演奏されているからかもしれませんね。

くつろいだ気分に浸りたい時のBGMとしてもおすすめです。

本編において主人公のギタリスト、エメット・レイが知り合った女性ハッティに初めてギターソロで披露した曲「夢のシャボン玉(I'm Forever Blowing Bubbles)」がバンドでの演奏になっていたのはちょっと残念でした。

それと田舎町でのコンテストに飛び入りで参加した際の演奏が入っていないのも寂しい気がします。

まあサントラ盤という独立した作品に仕立てるためには仕方がなかったのかもしれませんが。

それらの楽曲も聴きたければ本編を買え、ということかも。

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3月21日(木) 元ネタ・オン・パレード

先日ピアノの鍵盤のふたも開けられないくらい物(主に音楽CD)が山積みになっているのを見るに見かねてついに整理整頓しました。

と言ってもCDを収納するラックをまだ調達していないのでピアノの上にCDのタイトルが見えるように立てて並べるという応急処置ですが。

そしてタイトルを見渡すと買ってから一度も聴いていないCDが数枚あることに気付きました。
それが乱雑さのせいだったのか自身の老化現象のためかは定かではありません。

それらの中に中古CD屋さんで入手した怪しげな1枚、その名も「ツェッペリン・クラシックス」がありました。

1992年にP-VINEから発売されたそれは、裏面にJASRAKシールが貼ってあったり帯が無い状態でどこにも定価表示がなかったりと作りからして胡散臭いのです。

内容はタイトルからも想像がつくようにled zeppelinの楽曲の元ネタと思われる作品を集めたものでその数25曲。

6年前にシンコー・ミュージック・ムックの天才ギタリストVol.3として発行された「ジミー・ペイジ」を読んだ時にその手の話題が掲載されていたことは覚えていました。

今その本を手にとって確かめてみるとこのCDの編集者である伊藤秀世氏は執筆者の一人でした。

さて、あらためて元ネタを実際に聴いてみるとペイジの厚顔無恥さに呆れ果てます。

CDのライナーの結びでその潔さの欠如を悔やんでいる伊藤氏に私もまったく同感です。

ケチなことでも有名だったペイジのことですから経済効率を最優先した結果なのでしょう。(以前にもまったく同じ記述をした記憶あり)

ジョージ・ハリソンが「マイ・スィート・ロード」盗用問題の際にとった対応から感じられた良心のかけらを彼に期待すること自体にそもそも無理があるのかもしれません。

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3月9日(土) 忘我の境地を求めて

私がpat metheny groupの作品を聴く際に期待していることを表題にしました。

一般的には彼らの音楽はBGM的に扱われる傾向が強いという残念な現実があってもです。

最新作「SPEAKING OF NOW」を全曲通して聴きました。

前述の私なりの基準からすると率直に言ってやや物足りない仕上がりでした。

聴くに先立ってメセニーのインタビューが掲載されている音楽誌を何冊か立ち読みしました。

彼は音楽的見地から基本となるクァルテットを主、他のメンバーを従と考えているらしいことが分かりました。

グループ活動の初期にはゲストをメンバーと区別することはあってもメンバー内に序列はなかったように思います。

彼の考え方に変化が生じメンバー交代を頻繁に行なうようになった時期の、俗に言う「コラージュ3部作」の最初の2作とその後のソロ・アルバムが彼にとっての頂点であったような気も今になってしてきました。

新作では楽曲の完成度を彼自身が満足したと言うくらい極限まで高めたそうです。

時間を費やして作ったほうが必ずしも良くなるとは限らないのが音楽など芸術の難しい一面です。

それにしても生演奏ではない音楽に1時間以上集中し続けるのは至難の業だと実感しました。

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