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硫黄山噴火とヒ素

No.210(2018.04.30)


新燃岳はまだ活動中なので、歩いていても車に乗っていても見えた時には様子を注視するのが習慣となっています。

4月19日の夕方散歩をした際に新燃岳の方を見渡したところ、普段は温泉の蒸気が上がっていない場所から蒸気らしきものが立ち昇っているのが見えました。

家に戻ってデータ放送の火山情報を見ると午後4時前に硫黄山が噴火したとのこと。散歩で見えたものが温泉泉源からの蒸気にしては大き過ぎて不自然だと思っていたので、硫黄山からの噴煙だと分かって合点がいきました。

数日後に同じ方向から撮影した霧島連山の写真がこれです。

硫黄山噴火遠景(jpg,349k)
近所B地点から[2018/04/22 07:16]

白い線状の流れが二つ写っているうちの左側の方が、硫黄山噴火当日に見た時と同じ場所に位置していることから硫黄山からの噴煙だと推測されます。

硫黄山は新燃岳とは違って我が家からかなり遠方にあるので直接的な被害が生じる可能性はないと思われます。

今回この話題を載せたのは、硫黄山近くの川が噴火後に白く濁ったことから実施された水質検査で、ヒ素が環境基準値の200倍検出されたからです。カドミウムも環境基準値を超えていたとのこと。

火山ガスに有毒物質が含まれていることがあるとは知っていたものの、火山の噴火で河川に有毒物質が流出するとは知りませんでした。

我が家では、7年前に新燃岳の大噴火の影響で止まってしまった湧水をそれ以前は飲用していましたっけ。(今更ながら大丈夫か)

以前住んでいた農村集落の他家では町営水道が完備される前からあった地区独自の簡易水道を併せて使っていました。

我が家では町営水道だけしか使っていなかったので詳しいことは分かりませんが、簡易水道の法定検査は実施していたのかどうか。

農地やゴルフ場に散布される農薬や化学肥料によって地下水が汚染されているとの主張はよく耳にします。今後は自然現象で有毒物質が地下水などの水脈に流出することがあると留意する必要がある。と認識を新たにしました。

公営の上水道は定期的に厳しい水質検査を実施するよう法律で義務付けられています。

今までは検査費用が高額なので無駄が多いような気もしていました。が、利用者の安全のためには必要不可欠である、という当たり前のことを当然と思えるようになりましたし、安心して水が飲めることが有難くすら感じられるようになったのでした。(お調子者)

水道事業を民営化されたら経済効率を追求するあまり安全第一という原則が破られてしまうかもしれません。

おっといけねぇ、いつもの取り越し苦労、お得意のネガティブシンキングが始まったようで、唐突ながらこれでおしまい。(苦笑)


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