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猛暑の日常化

No.205(2016.08.15)


猛暑が続いている夏に関して書こうと考えていたところ、3年前のこのコーナーで「異例の夏」として類似した内容を既に掲載していました。

あらためて読み返してみると、同じ現象から異なる考察をしている部分があることに気が付きました。

まず避暑地である当地の気温について、さすがに猛暑日はないものの、今夏は室内で初めて最高気温33度を記録しました。

もっともそれは一日だけのことで、九州各地で猛暑日を記録した日でも当地では日中の最高気温は30度か31度です。

緑に囲まれている我家では今のところ朝晩は涼しいので夜に寝苦しいことはほとんどなく助かっていますが、今後温暖化がさらに進んだとしたらどうなるか分かりません。

夏休みに入ったにもかかわらず、子供の姿が見られないし声すら聞こえてこないのは相変わらずで、少子化が止まらないからでしょう。

バーベキューをする人達もまったく見かけなくなったのは高齢化のせいだったりして。

日常化した猛暑の中で昆虫界の変化に対する考え方が3年前とは変わってしまいました、まったく反対真逆に。

蚊やブヨなどの害虫が少ないのは3年前から続いていて、トンボの種類と数はさらに増えたように思います。

2年前にノウゼンカズラがからんでいた木が立ち枯れして伐採したためにアゲハチョウの数については単純に比較できないものの、普通に飛んでいるのを見かけはします。

3年前にはトンボが増えた理由を思い当たらなかったのですが、今夏によく考えてみたら、何年前かは覚えていませんがかなり以前に沢の水の流れの下流に堰が設けられ、そこがトンボの繁殖場所になったのだと推測するに至りました。

要するに、昆虫の種類の分布変化は多様性が失われたからではなく、多様性を回復する過程であったと考えるようになったのです。

あくまでも個人的な印象からの推察に過ぎませんけれども。

数年後の夏にはどうなっているか、こうご期待。


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