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マクロビオティックとの出会い (4)

No.38(2001.2.12)


故川島四郎氏の著作を読んでその考え方に影響を受けた私はできる範囲で実践するようになりました。

氏の理論はとても分かりやすく、かつて豊かな自然に囲まれて生活していた時代の日常を想像させるものでした。

いくつか面白い例をあげてみます。

りんごを食べる際に、木に登ることができる若者は青い実を食べてもよいが、体力の衰えた老人は完熟して木から落ちてきたものを食べたほうがよい。

野生の動物を狩りでしとめるだけの運動量をこなせるのならつかまえてその肉を食べてもよいが、そんな体力のない者は簡単に取れる貝などを食べなさい。

などです。

ひとつの指針を与えながらも単なるべからず集になっていない点に好感をもちました。

実際の食事法で変更したのは、まずおかずの素材です。

肉より大豆や小魚をとった方が効率がよいことを知ったので、肉食をやめたわけではありませんが相対的に肉を食べる回数も量も減りました。

そのかわりに納豆や豆腐、イワシの丸干しやサンマを食べる機会が多くなりました。

また各種の海藻と青菜を積極的に食べるように努めました。
そしておやつは木の実や種が中心になっていきました。

もっともおかずといっても夕食の時のものであって朝食に関しては前々回に述べたままで続けていました。

そのような食生活を数年間続けたところ体質に劇的な変化が起こったのでした。


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